自粛生活が長引くことで、カラダの活動量は減少。体型を気にする人はここ1、2年で随分増えましたよね。

正しい食生活や適度な運動はもちろんですが、自分のカラダを脂肪燃焼体質に導けたら嬉しいですよね。

2021年10月6日、近年注目を集める「MCT(中鎖脂肪酸)オイル」の最新研究結果が発表されました。それによると、MTCオイル摂取で体表温度の上昇が確認され、脂肪の蓄積を避けながら、脂肪燃焼体質へ導いてくれることがわかったそうです。

全ての部位で体表温度の上昇を確認

登壇した日本体育大学 体育学部 准教授の岡田隆先生によると、大多数の人が間違える「ダイエット」があるといいます。

「ダイエットは継続することが最大の成功要因で、そのためには無理なく脂肪を燃焼させる体質を手に入れることが近道です。また、食べても太りにくい体質になるには、食べ物を選ぶことはもちろん、食べる順番(食物繊維→たんぱく質→脂質→糖質)を意識することが大切です」

単にカロリーを減らすだけではダメで、栄養バランスの黄金比(たんぱく質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%)を考えると、太りにくい体質に導くには「脂質を上手に摂取すること」がカギなのです。

食用油の中でも、脂肪燃焼作用で注目されているのがMCTオイルです。このオイルには、大きく3つのポイントがあります。

(1)「ケトン体を産生する」(2)「素早くエネルギーに変換」(3)「脂肪になりにくい」

人間がエネルギーを作り出すメカニズムには大きく2つあり、糖質をエネルギー源とする「糖燃焼回路」と、脂質をエネルギー源とする「脂肪燃焼回路」です。

通常、糖質をエネルギー源とする「糖燃焼回路」が優先的に使われていますが、MCTを摂取することで体内にケトン体が産生され「脂肪燃焼回路」を動かしてくれます。2つの回路が同時に働くことで、効率よくエネルギーを産生し、脂肪が燃焼しやすい体質になるのです。

脂肪が燃焼されやすい体質では、

蓄積された脂肪がエネルギーに変換→体脂肪減→ケトン体産生→体内のミトコンドリアが活性化

というサイクルが起こり、脂肪を燃焼し続ける好循環をもたらしてくれます。

そこで今回、MCTオイルを継続的に摂取することでエネルギーが充足すれば、熱産生(量)も正常となり、体表温度が上昇するのではないかという点に着目し、サーモグラフィによる可視化検証試験(※)が行われました。

虎ノ門中村クリニック院長、中村康宏先生によると、この結果、MCTオイルを2週間継続摂取したことで、うなじ〜首筋、腕、すね・ふくらはぎ、の検証した全ての部位で体表温度の上昇を確認することができたといいます

「MCTオイルは脂肪の蓄積を避けながら、脂肪燃焼体質へ導いてくれるため、脂肪燃焼体質を目指す生活者にとって、より良い選択になると言えます」

MCTとは、母乳やココナッツなどのヤシ科植物の種実に含まれる成分です。一般的な油よりも素早くエネルギーになりやすいという特長から、これまで50年以上に渡り、医療現場やスポーツ分野における栄養補給、生活習慣病予防など、様々なシーンで活用されてきました。

無理なく脂肪燃焼できるからだに近づけるとわかってきたので、この機会に食生活に取り入れるのも手ですね。

(※)被験者:一都三県在住女性 6名×2群(MCTとLCT摂取群・LCTのみ摂取群)
測定期間:2週間(日常使用しているLCTオイル6gをMCTオイル6gに 置き換えて毎日摂取し続ける)
測定タイミング:0週目・1週目・2週目 計3回