“幼稚園男子”な愛犬を溺愛!?クズ夫を愛し続ける難役に挑む中村ゆりの意外な一面:ただ離婚してないだけ

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「......私......できちゃったかも」
流産の経験がある妻が子供を待ち望む中、不倫相手が妊娠!? 第1話から目が離せない展開となった、ドラマホリック!「ただ離婚してないだけ」(毎週水曜深夜0時放送/テレビ東京ほか)。

冷え切った関係の夫婦が、夫の不倫をきっかけに、取り返しのつかないところまで堕ちていく......。本作で、主人公・柿野正隆(北山宏光)の妻・雪映を演じる中村ゆり。自暴自棄に生きる正隆から日常的に冷たくあしらわれ、浮気までされながらも、夫を愛し続ける雪映を熱演している。

ハードな作品に臨む思いから、日々の癒し、人生の節目を迎える気持ちなど、中村さんにインタビュー。Instagramでもおなじみ愛犬・天ちゃんの話になると......!?

中村ゆりさんInstagramより(@yurinakamurawoori

妻から見て北山さんのクズ夫っぷりは?


――まずは、原作漫画を読んだご感想は?

「不倫サスペンスという題材ですが、タイトルからは想像もつかないようなお話だったので驚きましたし、このハードな内容をドラマ化するテレ東さんは"攻めてるな"と思いました」

――どんなところが"攻めている"と思われましたか?

「ネタバレになるので詳しくは言えませんが、私のマネージャーがモニターで見ていて『これ、テレビで放送できるのかな?』と思わず口にしてしまったくらい攻めてます(笑)。とてもスリリング。『原作漫画よりもマイルドにするかも』と聞いていましたが、全然マイルドじゃない(笑)」

――マイルドじゃない脚本(笑)、原作とは設定が違っている部分もありますね。

「脚本では、柿野夫婦の過去や、正隆の育った環境・家庭にもフォーカスを当てていて、より深い人間ドラマになっています。夫婦関係が屈折してしまった理由もしっかり伝わるように描かれていて、雪映にとって正隆は、今はひどい夫だとしても、そうではない彼を知っているからこそ、簡単には離れないのだと思いました」


――ひどい夫・正隆を演じる北山宏光さんの印象は、いかがですか?

「大変なシーンの連続なので協力し合わなくちゃいけない。北山さんは、こちらを緊張させないようにしてくださる優しさのある方なので頼もしいです。忙しくても疲れたと決して言わないところに尊敬もします。お芝居に真剣に向き合っていらっしゃるのが伝わりますし、信頼して一緒に現場に居られます」

――北山さんのどんなところに優しさや気遣いを感じましたか?

「お互いに、"一人で居たい"という時には自然と距離を取って、"ちょっとリラックスしたいな"という時は楽しいお話をしてくださいます。周りをよく見て、空気を読んでいらっしゃるんでしょうね。スタッフの皆さんと仲が良くて、撮影は緊張感が途絶えませんが、合間は笑いが絶えないんです。現場全体のファミリー感は北山さんが作ってくださっています」

――そんな北山さんがクズ男を演じていますが、妻役の中村さんから見て"クズ"っぷりはいかがですか?

「北山さんは監督と話し合いながら繊細に演じていらっしゃいます。例えば、暴言を吐く場面でも『自分も傷つきながら言ってるんだよね』とか正隆の裏の気持ちを考えたり。"この人もかわいそうな面があるんだ"と感じられて、クズだけど人間らしい深みのあるキャラクターになっていると思います。

監督は"一緒に作ろう"という情熱が強い方で、こちらの話もすごく聞いてくださいます。演技プランが2つあって迷っていると、両方撮ってみたり、時間がかかっても一緒に探してくれる。とても丁寧にお芝居をさせてもらっています」

女優として、この役を演じられる私は幸運



――つらい状況にある雪映を演じるのは苦しいことでもあると思います。そういう役を演じる上で大切にしていることは何ですか?

「雪映は、一見弱々しく耐えている女性に見えますが、良かった頃の正隆を知っていて、彼がどうしてこうなってしまったのか、一番近くで見ていた人。だから、彼女が耐えて我慢しているのは、逆に強いからじゃないかと思います。雪映をただ弱い女性にするのではなく、強いから耐えてあげることができる、そうした裏側にある気持ちをきちんと作り上げたいですね。原作にはない2人の過去が描かれているので、それが演じる助けにもなっています」

――雪映のような体験をすることはまずないと思いますが、自分の経験にない役を演じる時、どのような姿勢で臨むのでしょう?

「人って、何か一つ歯車が狂ったら自分もそうなるかもしれない......という可能性があるんですよね。冷え切った夫婦関係もありふれているでしょうし、正隆と雪映も望んでそうなったわけではない。そういう意味では、雪映の人生がすごく遠いものとは感じられず、共感してしまうところもあります」

――実際に演じてみて、難しさを感じていますか?

「自分に務めあげられるのかと不安な気持ちはありましたが、女優としては、ここまで背負う役にチャレンジしてみたかった。演じられる私は幸運だと思います。大変な役ですが、脚本がしっかりしているので雑念なく役に寄り添えていると思います。つらいシーンの連続ですが、この役を演じるのがうれしいと感じる瞬間があります」

――後半には、さらに複雑な心情を表現するような場面も増えるそうですが?

「かなりバイオレンスになっていくので、思いっきりやろうと思っています。雪映は子供に対する思いが強いので、自分よりも大切なもの、守りたいものができた時の女性の強さを表現できたら。監督もスタッフさんも、みんなが夢中になって作っている気持ちが私たちキャストにも伝わりますし、内容はすごいですが、幸せな現場です」

"幼稚園男子"な愛犬を溺愛


――ハードな撮影が続く中での癒しを教えていただけますか?

「私は犬変態(親バカ・大の犬好き)なので(笑)、家に帰って愛犬が居てくれるだけで気持ちを切り替えられます。溺愛しています」

中村ゆりさんInstagramより(@yurinakamurawoori)

――中村さんのInstagramを拝見して、そうではないかと思っていました(笑)。愛犬・天ちゃんの写真、とてもかわいいですね。ポメラニアンですか?

「しょっちゅう『何犬ですか?』と聞かれます(笑)。色も珍しいですし、ポメにしては大きめなので。よく柴犬の赤ちゃんと間違われます」

中村ゆりさんInstagramより(@yurinakamurawoori)

――中村さんを癒してくれる天ちゃん、どんなワンちゃんですか?

「私にとって歴代5匹目の犬ですが、一番性格が悪い(笑)。暴君なんです。私も甘やかしちゃってるからダメなんですけど......。自分の欲望を全部かなえたくて自己主張も強いですし、甘噛みだけどガンガン噛んでくるし(笑)。でも、病院に連れて行くと、耳で体温を計られただけで『キューン』と鳴いたりするような弱虫な一面もあって。"幼稚園男子"って感じです」

中村ゆりさんInstagramより(@yurinakamurawoori)

――Instagramでは、天ちゃんになりきってコメントされたり、天ちゃんと遊んでいらっしゃる姿に中村さんの意外な一面が垣間見えて、親しみを感じてしまいます。

「天ちゃんを相手にしている自分を見ると、しゃべり方気持ち悪いなぁと思います(笑)。友達にも『あのキモいしゃべり方してるの、よく世の中に向けてアップするよね』とか言われますけど、あれでも私かなり抑えているんです。本当はもっともっと気持ち悪いですから(笑)」

――犬と暮らしていて気付くこと、学ぶことはありますか?

「みんな性格が違ってそれぞれの個性があって、動物も傷ついたり悲しんだり喜んだりすることが、一緒に暮らすとわかります。もしかしたら人間が動物の自由を奪っているのかもしれないと思うと、動物を飼うことに対しての責任感や尊さを心から感じます。もっとしつけをしなさいって怒られちゃうかもしれないけれど、せっかくうちに来てくれたなら、どこの子よりも幸せにしてあげたいという気持ちで一緒に生活しています」

――来年、40歳という節目を迎えられますが、40代に向けての抱負はありますか?

「40代になるのは楽しみです。年齢を重ねて経験値や知識が増えることは、自分の足りないものがどんどん埋まっていくような気がします。若い頃はわからないことの方が多かったから、沢山もがきました。周りの先輩方を見ても、自立していてカッコイイ方がたくさんいらっしゃるので、自分もいろんなことを経験して、人としても役者としても成熟していきたいですね。

――お仕事面では、いかがですか?

「今までは素晴らしい監督によって自分を引き上げてもらったり、いろんなことを教えていただいく中で少しずつ学んできました。最近では、年下のクリエイターや監督とご一緒することも増えてきて、新しい価値観を持った方々と組めるのも楽しみです。そういう方々に"一緒にやってみたい"と思ってもらえるような仕事の仕方をしていかなければと思います。これからも面白いと思える仕事がしたいから、自分ももっと成長していきたいです」

ヘアメイク:藤田響子
スタイリスト:道券芳恵

<衣装クレジット>
ベスト、スカート
le PHIL
0357282618

ピアス、ネックレス
folk/N(UTS PR)
0364271030

(取材・文/伊沢晶子)

【プロフィール】
中村ゆり(なかむら・ゆり)
1982年3月15日生まれ。大阪府出身。歌手を経て、2003年女優デビュー。2007年、映画「パッチギ! LOVE&PEACE」で注目を集める。近年の出演作は、映画「Fukushima50」(2020年/若松節朗監督)、ドラマ「今夜はコの字で」(BSテレ東)、「私たちはどうかしている」(日本テレビ系)、「天国と地獄〜サイコな2人〜」(TBS系)など。映画「Arc アーク」(石川慶監督)が公開中、主演作「海にそらごと」(斎藤栄美監督)、「愛のまなざしを」(万田邦敏監督)が今秋公開予定。


7月14日(水)放送のドラマホリック!「ただ離婚してないだけ」第2話は?

第2話
不倫相手の夏川萌(萩原みのり)と温泉旅行に向かった柿野正隆(北山宏光)。そこで萌から妊娠を告げられる。正隆は「絶対に堕ろせ」と激怒。萌は困惑しながらも了承する。自宅に戻った正隆は、子供を望んで産婦人科へ通う妻・柿野雪映(中村ゆり)の診察券を見つける。そして雪映にも「子供なんていらないって言ってるだろ」と吐き捨てる。正隆の実家は大企業・柿野製薬。社長は義理の父・柿野利通(団時朗)。正隆も5年前までは弟の柿野利治(武田航平)と共に父の元で働いていた。ゆくゆくは長男の正隆が利通の跡を継ぐものだと思っていた...。しかし、利通が次期社長に指名したのは弟の利治だった。母の連れ子だった正隆は最初から家族として認められていなかったのだ。正隆はその時、家族というものに絶望した...。
数日後、雪映の元にクレジットカードの明細書が届くと、そこには正隆が萌と行った旅館の名前があった。雪映はそんな現実に耐えられなくなっていく...。