中国メディアは、北朝鮮を観光で訪れたという中国人の手記を掲載し、中国人が驚いた北朝鮮の車事情を紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国と北朝鮮は国交があるため、中国人は比較的容易に北朝鮮を観光で訪れることが可能だ。中国メディアの今日頭条は24日、北朝鮮を観光で訪れたという中国人の手記を掲載し、中国人が驚いた北朝鮮の車事情を紹介した。

 記事はまず、中国では北朝鮮へのツアー旅行も販売されていて、中国人は気軽に北朝鮮旅行を楽しむことができると紹介。そして、記事の中国人筆者が実際に北朝鮮を旅行で訪れた際、北朝鮮の首都である平壌では多くの車が走っていたと振り返り、「自家用車はまだまだ少ないが、平壌ではドイツ車や米国車、韓国車、さらには日本車も見かけた」と伝え、さらには旧ソ連時代の車や中国車まで走っていたと伝えた。

 さらに、北朝鮮には平和(ピョンファ)自動車というメーカーがあり、北朝鮮では極めて高いブランドを構築していると紹介。このメーカーは韓国企業との合弁企業なのだが、中国人筆者が北朝鮮滞在中にツアーバスを運転していた北朝鮮人ドライバーは「北朝鮮車が最も優れている」、「北朝鮮車には日本車もかなわない」と語っていたと紹介した。

 この会話から、北朝鮮人も日本製品の品質が高いことは認めていたようだったと主張したほか、中国人筆者が北朝鮮滞在中に乗っていたツアーバスは日本メーカーの車両だったと紹介した。さらに、北朝鮮人ドライバーが「北朝鮮車には日本車もかなわない」と主張しながらも、バスが日本メーカーの車両だったことに対し、北朝鮮人ドライバーは「日本を尻に敷くためにあえて日本のバスに乗っている」と主張していたことを伝え、この中国人筆者は「返事に困ってしまった」と主張した。

 北朝鮮にとっての敵国といえば米国と日本であるにもかかわらず、北朝鮮国内では米ドルが流通しているほか、日本車や日本メーカーの電化製品もよく見かけたと伝え、中国人筆者は「今思えば、北朝鮮人ドライバーの話は冗談だったのかもしれない」と振り返っている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)