放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。7月21日(日)の放送では、4人組バンド・ニガミ17才から、シンセサイザー担当の平沢あくびさんが登場しました。


平沢あくびさん、高須光聖



◆この“間”を作れるこの人は天才だ!

高須:そもそも、ニガミ17才に入ったきっかけは、このバンドが好きで入ったんですか?

平沢:ニガミ17才は、私が入ってからというか、私たちと共に生まれたバンドなんです。私は3歳からずっと役者をやっていたんですけど、ボーカルの岩下(優介)さんが昔やってた「噓つきバービー」ってバンドが高校生のときに好きで。ライブを観に行ったときに、(噓つきバービーが)変な間を生み出すライブをするので、“これ、お芝居に取り入れたい”って思って。

高須:そういう観点でライブに行ってたの? 音楽性がどうのこうのじゃなくて、“この間が不思議”と思って?

平沢:“この間を作れるこの人は天才だ!”って思って、そのバンドが大好きだったんです。私、本当に人との出会い運がすごくあるタイプで……。

高須:それ、俺もあるよ。自分も出会いだけはとんでもなくある。

平沢:ありますか? 私も人との(巡り合わせの)運だけで(ここまで)来てるみたいな……。後に岩下さんに出会って、本当にひょんなことから「バンドやらん?」ってバンドに誘われて、「やります!」ってなって。

◆事務所を辞めた理由

高須:初めて楽器を触ったのは何年前ですか?

平沢:3年前です。

高須:よう、そんなんでミュージシャン言うてるわ、ムチャクチャやね(笑)。3年前に初めて触ったんでも、とりあえず弾けるようにならなあかんもんね。

(中略)

平沢:だから、所属していた前の芸能事務所も辞めて。“打ち込まないとダメだ!”って思ったんで。

高須:じゃあバンドをやるって決めた時点で、もう役者は頭から完璧に捨てて?

平沢:はい。捨てないと、私、1個しかできないんですよ(笑)。

高須:バンドやるって、相当なことやからね。

平沢:あと、捨てないと失礼になるって思って。

高須:一生懸命、音楽やってきてる人たちに対してね。

平沢:そうなんです。なので、(役者との両立は)無理だって思ったので「辞めます」って言って辞めて、メンバーにも「辞めました」って言ったんです。“私、事務所辞めたんで”“やるっきゃないんで、やるぜ!”みたいな(笑)。そうしたら、もう動くしかないじゃないですか。そういう風に仕向けた部分もありますね。

◆“怒り”や“負の感情”を表現したほうが……

高須:(役者のほかに)モデルさんとか、違うお仕事やったりとかはなかったの?

平沢:ファッション雑誌のモデルをやっていて。ファッション雑誌のモデルって、笑ってないといけなかったんですよ。小学校5年生から高3までやってたんですけど、その間にいじめられることとかあるじゃないですか。

そうすると、怒りとか負の感情がすごい出てきて。そしたら、“これを表現にしたほうが面白いんじゃないかな?”っていう思考に切り替わって、モデルじゃなくて役者のほうが面白いかもって思って。事務所に「役者になりたいです。ワークショップとかを学びたい」って話をしたんですけど、やっぱり契約があるじゃないですか。なので、モデルもやりながら役者をやって、役者やってるときにもまたけっこうな壁にぶち当たって……。

高須:よう壁にぶち当たりはりますね。

平沢:あんまり相談しないタイプなので。

高須:けっこう自分で考えるタイプなの?

平沢:自分で考えるのと、あとは、紙にひたすら思っていることを絵とかで描いて……。“昨日の自分はこれだ”とかって、わかるじゃないですか。

高須:全然わからへんけども(笑)。そんなことがわかんねや、“昨日の自分はこんな感じかな?”って書いてると。

平沢:(笑)。変化がわかってくる。絵もどんどん、“目玉めっちゃ増えてるなぁ”とか“めちゃくちゃ人の目を気にしてるのかなぁ”とか。

高須:自分の描いた絵をあとになって読み解いていくんや?

平沢:そうです。それがすごく楽しいんですけど、そんなことをしてたら“私は自分を表現したいんだなぁ”って気づいて。それに気づき始めたくらいに悩みが出てきて、役っていうのは監督さんの表現で、作品のために自分がいる……。

高須:自分がそこに、パズルのピースのように動かなくちゃいけないみたいな感じがするからね。そこが“無理かな”って気になってきた?

平沢:“そこへのストレスをなんで感じちゃってるんだろう?”ってなって。そこに気づいたのがけっこう遅くて、高2くらいだったんですよね。そしてそこから悩みというか、葛藤があって。それで急に岩下さんのバンドが解散して、(当時の)岩下さんも人の目じゃない目をしていて……。

高須:“どうしたらいいんだ。俺はもっと表現したいけど、その術もない。どうしよう……”ってときに、2人が出会ってるわけやもんね。

平沢:そうなんですよね。もう灰のような感じだったので。そこで岩下さんに音楽を辞めさせちゃ絶対ダメだって思って。

<番組概要>
タイトル:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組HP: https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/