プロレスラー・高山善廣は、昨年5月の試合中に回転エビ固めを失敗、脊髄損傷という重傷を負い生死を彷徨った。

これにより首から下が動かなくなった高山は、一時回復の見込みはないとまで言われたが、現在は会話やリハビリ、口で筆をくわえて水彩画を描くことができるようになるなど確実に前へと進んでいる。

2日に放送されたフジテレビ「ジャンクSPORTS」では、高山の盟友・桜庭和志がゲスト出演、番組内では高山の様子が公開された。

「浜田さんが見てる。『オモロない』とかダメだしされちゃう」などとおどけた高山は、レスラーとしての悔いを「最後のリングはちゃんと自分の足で降りたい」と語るなど、再びリングに立つことを諦めていない。

先月31日には、高山を後押しする支援イベント「TAKAYAMANIA EMPIRE」が後楽園ホールで開催された。鈴木みのる、永田裕志、秋山準といった人気選手らが団体の垣根を超えて参戦し、激闘で満員の会場を沸かせたほか、前田日明や小橋建太、佐々木健介といった名レスラー達も高山のために集結した。

すると、4日に更新された高山のブログでは同イベントで行った募金額を発表。その額は1,031,728円と100万円の大台を超えた。これらは高山の治療費等に使われるという。イベント中、ビデオメッセージで登場した高山は、足で蹴る感覚を感じたなどと嬉しいコメントも残しており、プロレス界の帝王は、今後もレスラー仲間やファンに支えられながらリング登場を目指して歩みを進めていく。