両軍がエルボーやパンチを繰り出す修羅場 コンフェデ杯で今大会初となる衝撃の乱闘事件が勃発

写真拡大 (全7枚)

メキシコ対ニュージーランド戦の後半アディショナルタイムに発生 審判団仲裁で沈静化

 コンフェデレーションズカップロシア大会のグループリーグA組のメキシコ対ニュージーランド戦で今大会初となる衝撃の乱闘事件が勃発した。

 メキシコが2-1リードで迎えた後半アディショナルタイム、ニュージーランドDFボクサルがドリブルで突進。これをメキシコ主将のDFレイエスがユニフォームを引っ張りながらスローダウンさせると、MFエレーラが体を入れてメキシコがボールを奪い取った。

 だが、これに激怒したボクサルがエレーラの背後から危険な両足タックルをお見舞いすると、フィールドにゴングが鳴り響いた。興奮状態のエレーラは相手の制止を振り切り、ボクサルを突き飛ばし、ニュージーランドはMFトーマスも絶叫しながら乱入するなど、完全な乱闘状態。お互いエルボーやパンチを繰り出す修羅場となり、メキシコのMFアキノ、MFファビアンは相手と殴り合いを展開した。

 審判団が仲裁に入り、沈静化を迎えたが、メキシコのフアン・カルロス・オソリオ監督はピッチに殴り込みをかけようとするなど激昂。スタッフに抱きつかれて制止されるほどのエキサイトぶりだった。

 バカリー・ガッサマ主審はビデオ判定の結果、レイエス、エレーラ、ボクサルの3人にイエローカードを提示し、一連の騒動は収束を見た。

ニュージーランド監督、非はメキシコと主張

 スタジアムが騒然となった大乱闘に、オソリオ監督は平謝りの様子で、英公共放送BBCによると、指揮官は「我々のファンに謝罪した。相手のアシスタントコーチと話したが、それがよろしくなかった。フットボールは相手を貶める場ではないので、謝罪したい。試合はラフだった。ほぼ乱闘状態にもなった。だから、私も冷静さを失ってしまった」と陳謝している。

 オソリオ監督は前半にDFサルセドが故障交代時に、相手のアシスタントコーチと激論を交わす一幕もあった。

 一方、ニュージーランドのアンソニー・ハドソン監督は「本当に奇妙だった。我々の選手は肘打ちを食らったので、あんなことになってしまった」と非はメキシコにあると主張していた。

 試合はメキシコが2-1で勝利したが、後味の悪さだけが残った。

乱闘事件の一部始終】危険なタックルから…

[caption id="attachment_64493" align="alignnone" width="700"]

▲ボクサルがエレーラの背後から危険な両足タックル

[/caption] [caption id="attachment_64494" align="alignnone" width="700"]

▲エレーラとボクサルを中心に乱闘勃発

[/caption] [caption id="attachment_64495" align="alignnone" width="700"]

▲両軍の選手が駆け寄りはじめて一気にヒートアップ

[/caption]

乱闘事件の一部始終】審判団も仲裁

[caption id="attachment_64496" align="alignnone" width="700"]

▲審判団も身体を張って仲裁

[/caption] [caption id="attachment_64499" align="alignnone" width="700"]

▲興奮する選手たちを引き離す審判団

[/caption] [caption id="attachment_64498" align="alignnone" width="700"]

▲メキシコのオソリオ監督もピッチに殴り込みをかけようと激昂

[/caption]

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images