「お似合いのカップル」とは、どこがお似合いなのか
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(a)関心事や価値観がつり合っている (b)互いの短所をカバーしあえる
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■男性と違い、女性は「見た目が10割」
私は弁護士として、男女のトラブルにかかわる案件で受任に至ったものは300件以上、相談事では1000件以上お受けしてきました。多くの夫婦を見てきたなかで、気がついたことをお話ししたいと思います。
お似合いのカップルとして、まず思い浮かぶのは「美男美女」。神田正輝と松田聖子のような、昔の芸能人カップルに多いパターンです。
もう1つが「美女と野獣」。見てくれの悪いのは男性のほうというパターン。見てくれは悪くても、お金持ちだったり、稼ぐ力のある男性は、昔も今も女性に頼られます。女性側の心理としては、自分と子どもを守ってくれる男性の財力は無視できません。一方の男性側は、健康な子孫を残すために女性の若さ・外見を重視します。その結果、財力のある男性と魅力的な女性とのカップルが出来上がるわけです。
女性のほうに財力があれば、外見は背が高く、より優秀な遺伝子を持っているとみられる男性を選びます。もっとも、財力があっても見た目が魅力的でない女性は、男性から相手にされないという“悲劇”が……。財力がなくても魅力的な女性であれば、男性は「オレが稼いでやる」と奮い立ってくれるでしょう。
ですから、男性と違って女性は「見た目が10割」という不平等が存在する、といえなくもありません。ただ、女性の見た目の魅力は幅が広く、典型的な美人ばかりがモテるわけではありません。専門家ではない私には、人の好みは奥が深いものだ、という程度しか言えませんが、絶望する必要はありません。
男女のつり合いの客観的な基準に家柄や年齢がありますが、夫婦間に家柄を持ち込むと舅、姑の干渉を許すので不幸になると私は考えています。「あなたは好きだけどお舅さんに耐えられない」と妻が夫に三下り半を突きつけるケースは非常に多いですね。年齢のつり合いは男女で非対称。女性は若いほうが圧倒的に有利ですが、男性は財力があれば、さほど年齢は問われません。“年の差婚”はほとんどが高齢の男性と若い女性の組み合わせです。
外見ではなく、当人どうしが“お似合い”と感じている組み合わせは満足度が高く、長続きします。お互いに同水準の好奇心や関心事、価値観を持っていることが非常に重要です。高校・大学の同級生カップルなどがあてはまります。私が離婚の相談や手続きの代理人を引き受けたなかでは、こうして生まれたカップルは少ないですね。
昔多かった職場結婚は、同級生婚とは違って、同じ「場」を共有した者どうしの結婚。ただ、その「場」の吸引力が失われて破綻する例を多く見かけます。例えば、エリート男性社員がその出世を期待した事務職の女性と結婚したものの、リストラなどを機に離婚に至る例です。
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1958年、三重県生まれ。東京大学法学部卒。旧日本長期信用銀行・野村投信勤務を経て88年、司法試験合格。91年、弁護士登録。現在は執筆・講演活動が中心。著書に『話し上手はいらない』『男と女の法律戦略』『妻が得する熟年離婚』など多数。
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(早稲田大学国際教養学部教授 荘司雅彦 構成=西川修一)
