温泉の食べ残しを温泉熱で発酵させて液体肥料に研究
12月19日放送、「EARTH Lab 〜次の100年を考える〜」では、日本で発生する食品廃棄物を再利用。
1,900万トンもの食品廃棄物が、日本で1年間に発生している。中でも温泉旅館で出る食べ残しに注目したのが、東北大学大学院の多田千佳さん。旅館の料理を食べ残してしまうのが、なんとももったいなく、申し訳ないという気持ちから研究を始めた。温泉街ならではの食べ残しの活用方法を考えた。食べ残しを温泉熱で発酵させてメタンガスと液体肥料を作り、エネルギーにすること。100年後の暮らしを考えて、温泉の熱エネルギーを活用して温泉の恵みで心豊かに暮らせるよう夢見ている。
環境省や農林水産省も、食品ロスの削減には力を入れている。食品ロスとは、食べられるのに廃棄されているもののことで、年間500〜800万トン含まれていると推計されている。その日本の食品ロスは、世界全体の食料援助量の2倍にものぼる。日本のコメ生産量にも匹敵し、日本がODA援助しているナミビア、リベリア、コンゴ民主共和国の3カ国分の食料の国内仕向量に相当するほどだ。それだけの量が、食品ロスとして捨てられてしまっている。食品ロスは、合計500〜800万トン。事業系が300〜400万トン。家庭系が200〜400万トンと大きい。規格外品、期限切れ等により、手付かずのまま廃棄される食品が、それだけあるのだ。
世界でも、世界の食料生産量の1/3にあたる13億トンの食料が毎年破棄されている。先進国では消費段階で無駄にされるが、開発途上国では消費段階の破棄は極めて少量。とくにフランスと英国で多く、一人あたりの食品廃棄物排出量が、フランス352kg/人、イギリス225kg/人、日本134kg/人となっている。
賞味期限の前に捨てられる食品は1/4ほどで、手付かずの食品は全体の22%にも登る。あとは調理くずが56%、食べ残しが39%となっており、手付かずの食品はこの39%の中に含まれる。
びっくりドンキーを運営している株式会社アレフも、省エネシステムの一環として温泉ホテルなどの温泉熱や温泉排湯熱を利用している。エネルギー削減も重要だが、CO2を削減するだけでなく、こうした食料廃棄物をエネルギーに利用して再生熱を使うのもエコロジーの一環だ。
