【インタビュー】千葉雄大「早く“オジサン”になりたい(笑)」

小説投稿コミュニティ「E★エブリスタ」の「Seventeenケータイ小説グランプリ」から生まれた「通学シリーズ」。その中から人気の「通学シリーズ 通学電車」(11月7日公開)、「通学電車 通学途中」(11月21日公開)の2作に登場する千葉雄大さんにインタビュー。女子高生のユウナが毎朝通学電車で見かける“憧れの彼”ハル役を演じた千葉さんに、作品への思い、等身大の今を伺いました。

『わりとイヤなものはイヤとはっきり言います(笑)』


S__6685023――今回の「通学電車」は、憧れの彼が突然自分の部屋に現れ、ドキドキの生活を送る、というファンタジーでありつつ、女性目線の可愛らしい作品ですよね。千葉さんご自身はどんな印象でしたか?

千葉:恋愛映画の中でもとりわけファンタジー要素が強いイメージだと僕も思いました。共感というよりはどちらかと言うと、非現実的な感じを味わえる映画なんじゃないかなと思います。ハルを演じるにあたってそこまで大変ということはなかったんですけど、結構僕とは別人だなとは思いました。クールな所はわりと似ているかもしれないんですけど、ユウナの部屋で一緒にいる時のハルは僕とは似ていないですね。あんな風に僕も素直になれたらいいなっていう願望はあります(笑)。だから、部屋の中での明るいハルは「より明るく」という意識で演じていました。部屋で踊るシーンなんかもはっちゃけてやってた気がしますね。

――ということは、千葉さん自身にハルと共通する部分は…。

千葉:ないですね(即答)(笑)。

――千葉さんご自身は自分の性格をどういうふうに捉えていますか?

千葉:自分でもちょっとわからないんですよね(笑)。でも頑固なところはあるかもしれません。わりとイヤなものはイヤとはっきり言いますし、そんなにホワホワはしていない気がしつつ…(笑)、いろんな面があると思います。柔らかいイメージを持たれることも「こういう風に見られてるんだ〜」と客観的に見ています。全然違う、ということはないとも思うので。

――今回、高校生役ということで制服姿はいかがでしたか?

千葉:僕自身卒業してから何年も経っていますけど、まだ学生役もいただくので、そんなに違和感はなかったです。やっぱり形からで、衣装によって気分は毎回変わります。今回は女性スタッフさんがいっぱいいたのでマフラーの巻き方ひとつにしても女性目線で「こうかな、ああかな」とおっしゃっていた現場でした。


『学生の時は片想いした記憶がないんです(笑)』



――共演者の松井(愛莉)さんはじめ、歳の離れたキャスト陣の中で千葉さんが一番年上でしたが、現場の雰囲気はどんな感じでしたか?

千葉:すごく撮影がタイトだったのであっという間でした。慣れてくるかな、慣れるかなくらいで撮影が終わっちゃった(笑)。でも中川(大志)さんや吉沢(亮)さんとは「水球ヤンキース」の頃から一緒で気心知れてる仲だったので、歳は違いますけど一緒にいて楽でしたね。ずっと喋ってたし、吉沢とは現場で台本の読み合わせもしてました。

――気心の知れている人たちとのお芝居は恥ずかしいというより、千葉さんとしてはやりやすい?

千葉:どっちでもないですね。やりやすいということもないし、気心知りすぎてるからやりにくいってこともないです。ただ、撮影以外の時にしゃべってしまいがちですよね(笑)。

――この作品ではいろんな女の子も登場します。純粋に片想いしている女の子、彼氏を取られてしまうのでは、と恐れて「好きになってくれなきゃ死んでやる!」と興奮しちゃう女の子など・・・(笑)。

千葉:周りにはもうそんな人はいないですけど(笑)、学生の時ならでは、っていうのはありますよね。僕は男子校だったのでそんな経験はないですけど(笑)。僕に関して言えば、学生の時ってこういう男子と女子の関係みたいなのは無縁の生活だったので、演じていても超客観的な感じだったんです。片想いした記憶もないんです。「あぁ、こういう人生もあるのかっていう(笑)」。


『お芝居に対して冒険心みたいなものは出てきたかなって』



――最近は映画もドラマも続いていて、10月も主演映画『Mr.マックスマン』、2016年も映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』と続きますが、26歳の今、演技に対しての変化や気づきなどはありますか?

千葉:僕、お芝居の訓練を積まないでいきなり現場に入ったので、デビューして最初の頃はできないことがすごく多くて色々悔しい思いをたくさんしたんです。今も「できるようになった」とは全然思っていません。先輩の役者さんに聞いても、「達成感はあっても満足はしていない」という方がすごくたくさんいらっしゃって、自分もそうだと思います。でも、最近では「こうしてみたいな」「ああしてみようかな」っていう、冒険心みたいなものは出てきたかなって思いますね。凝り固まって芝居をするのではなく、臨機応変に対応していくようにはなったと思います。

――千葉さんにとってお芝居って楽しいですか、難しいですか?

千葉:どっちもあると思います。今回の作品もそうですけど、自分が経験してこなかったものを経験できたり、月並みですけどそういうところはやっぱりこの仕事をしていないとできないことですよね。芝居をしていることで、普段の自分に肉付けされていく部分もあると思います。色々教えてもらってる部分もあるし、もちろん自分が経験してきたことを活かす部分もあるから、面白くもあるし、難しいなって感じたりもします。

――演技って自分の経験はもちろん、未知なことも表現したりと、アウトプットが多い作業だと思いますが、出した分を取り入れようとか、積極的にインプットするために意識されていることはありますか?

千葉:もともと本も映画も好きなので「これがいいよ」と勧められたものを積極的に観たりとか、それくらいですかね。それよりも、どちらかというと友達とかいろんな人と話して、「こういう考え方があるんだ」とか、日常的な部分で感じることの方がお芝居には影響が強い気がします。

――普段の生活で出会う人とか、見知らぬ人の行動とかをチェックしたり?

千葉:もともと人をよく見てしまう癖があるので芝居のために見るっていうことはないですけど、何気なく普段から人を観察してるかもしれません(笑)。


『早く“オジサン”になって、年を取った自分を見たいって思います』



――「二十代のひとりの男性」としてはどんな男になりたいですか?

千葉:早くオジサンになりたいです。「二十代すごくイイね」、「若いね」「遊んでおきな」と結構言われるんですけど、僕的にはもうやることけっこうやり過ぎちゃったので(笑)、早く年取った自分を見たいという思いはあります。今って三十代の方も若いし、となるとあんまり自分も変わらないのかなっていう気もしなくもないですけど(笑)。年上の友達が多くて、いい大人がいっぱいいるんですけど、自分が接している方で、物知りな人とか、口数が多くなくても興味深い人っているので、そういう方とかを見てると「面白くありたいな」って思うんです。

――大人のお友達が多いとおっしゃいましたけど、千葉さん、すごい落ちついていますよね。

千葉:いや、そんなこともないですよ。カラオケとか行きますし。えっ、そういうことじゃない?(笑)普通にカラオケとかでストレス発散もしますよ(笑)。

――千葉さんは11月21日公開の同シリーズ「通学途中」(主演:中川大志)にも出演されますが、あらためて「通学電車」「通学途中」をどんな風に観てほしいですか?

千葉:最近の恋愛映画は少女漫画的だったりたくさんの作品があると思うんですけど、そんな中でこの「通学電車」は最初からファンタジーなので、すごく非現実的な要素が強いんです。僕も学生の時とか、青春映画を観て自分とは全然違う世界に「あ〜かっこいいなぁ」と思ったりしたので、そういう感じで「ああ、こういう恋愛映画いいなぁ」とときめいてもらえたら嬉しいです。「通学途中」でも僕は同じ人物を演じているので2作を見てもらうことで、「ここがこう通じてたんだ」という新しい見方をできると思います。僕は2作繋げてみたんですけど、面白かったですね。


『お寿司を食べるとHAPPYになります。簡単ですね(笑)』



――最後に「Peachy」とは“ごきげん”“HAPPY”という意味のスラングなのですが、千葉さんのHAPPYの源を教えてください。

千葉:お寿司を食べるとHAPPYになります。簡単ですね(笑)。白身とか光物、今ならサンマとかもいいですね。美味しいものあげとけばいい奴なんです。場末の居酒屋とかでも美味しければ大丈夫。あとはアニメを観たりする一人の時間が好きです。


『通学シリーズ 通学電車』は11月7日(土)よりロードショー。
映画公式サイト:http://tsugaku-movie.jp/

撮影:鈴木愛子 
取材・文:木村友美
制作・編集:iD inc.