「ラーメン二郎」とは、東京の三田に本店を構え、都内を中心に関東各地や仙台、北海道へ支店を展開するラーメン店のひとつ。
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超コッテリ系の豚骨醤油スープに自家製の極太麺、チャーシュー(二郎用語では豚と呼ぶ)と大量の野菜が入ったボリュームたっぷりの一杯を提供し、それらを愛するファンは「ジロリアン」とも呼ばれている。
また、「ラーメン二郎」には好みによって、野菜やニンニク、油、味の濃さを「マシ」「マシマシ」などで調整できるのだが、それらのキーワードを超越する禁断の言葉がある。
そう。その名も「チョモランマ」。
以前、はまれぽ編集部では果敢にも「ニンニクチョモランマ」に挑戦(記事『驚愕!! 「ラーメン二郎」で“ニンニクチョモランマ”を注文し、食べてみた』[ http://ure.pia.co.jp/articles/-/16550 ])し、ニンニクがトラウマになるほどの体験をした。
そんな悪夢から早2年以上が経過し、記憶が薄れかけてきたころ、はまれぽ編集部・木下から指令が入った。
「せっかく(はまれぽが)3周年なのでチョモランマ以上の注文をしてみましょうよ!」
あ、はい。……え?
2013年11月1日、「はまれぽ.com」はオープンしてから3周年を迎えるにあたり、編集部内ではいろいろな企画を考案していた。そんな矢先にこれである。
■悪夢、ふたたび
10月某日、編集部・千葉が「約束の地(意味が分からない)」と豪語する、JR関内駅から徒歩7分ほどの「ラーメン二郎横浜関内店」へ、木下に引きずられるような形で、列に並ぶことに。閉店時間である22時前にもかかわらず、店前には行列ができていた。
「チョモランマ! チョモランマ!」と健気に叫ぶ木下の顔が悪魔に見えてくる。
しかし、まてよ? 昨今、「チョモランマ」という注文方法はネット上ではふざけている、などの理由によりあまりよろしくないとされている……そこで今回は別の注文方法で挑戦してみることにした。
「マシマシ」の「マシ」ならどうだ? いや、それだと「チョモランマ」と同じくらいの量になるかもしれないので、今回は「ニンニクマシマシのマシのマシ」にしてみよう!
あらかじめ券売機で「小ラーメン(650円)」の食券を購入し、しばし席が空くのを待つこと10数分。
先客が出たので、その位置へ滑りこみながら待っていると、あの時の記憶がフラッシュバックしてくる。しかし今回はそれ以上のものにチャレンジしなくてはならないのだ。
待つこと数分、店員が「ニンニク入れますか?」と注文を聞いてきた。「ニンニクマシマシのマシのマシで!」と無茶な注文にもかかわらず、店員は笑顔でどんぶりへ豪快にニンニクを投入! 「いや、そんなに入れなくていいから……」と喉から声が出そうになった瞬間、横に座っていた木下がとんでもないことをしてくれた。
「もっとマシで! あ、もっとお願いします!」
木下……正気ですか?
■ギブアップしていいですか?
そんなやりとりがあって出てきたものは……
ニンニクドバーン!!
麺どころか野菜さえも見えない……
実物を見た瞬間、悪夢がフラッシュバックし、軽く頭の中がまっ白くなってきた。
チョモランマでもキツかったのに、これ本当に完食できるのか!?
壮絶極まりない量のニンニクを前にしてフリーズしていると、まわりからは「ピザみたい…」という声が聞こえてきた。
これが“とろけるチーズ”だったらさぞ嬉しいわ……と心の中で愚痴りながら、箸を入れてみた。
サクッ、サクッ…… え? 箸を入れても麺どころかスープさえ出てこない!
……とてもラーメンとは思えない。なんせニンニクの層が約2cm以上の厚みがあるのだ。だからといって、このまま直でニンニクを食べるとさすがに致命傷を負ってしまう。
そこで少しでも負担を和らげるために、全体を混ぜてみた。
何度もまぜまぜしていると……
麺とスープが見えてきた!!
やっとこれでスタート地点に到着……か? 「まぁいい。それよりも俺は腹が減っているんだ」と千葉頭二郎さんの台詞を思い出しながらいよいよ実食。はたして完食できるのか?
大量かつ暴力的なニンニクの辛味によって、あのトラウマが甦る!チョモランマのときと同様、辛いを通り越して口の中が痛い! しかもニンニクの量が尋常じゃないので、いつになっても口の中からニンニクが減らないのだ。
この時点で「もう無理!」という言葉が脳裏をよぎる……。あれだけ苦戦した「ニンニクチョモランマ」なんて足元にも及ばないほど、生の刻みニンニクによって脳天をハンマーで殴られたような錯覚に陥る。
一口目でほぼグロッキー状態になりながらも少しずつ食べ進めていくが、麺の量はなかなか減らない。それどころか麺がスープを吸いこみ、どんどん量が増えていくような錯覚まで覚える。
現実逃避のために横を見れば、木下と目が合い、「千葉さんなら食べられますよ!」と気持ちの入っていないエールが……。
前回は唐辛子をいれても効果がなかったので、ホワイトペッパーを投入してみた。
うん、まったく変わらない!
それどころかスパイシーさを増してさらに食べづらくなってきた。
徐々に食べ進め、量が半分くらいになっていったころに、ズドン! と胃が熱くなっていくのが分かる。そして目の前がどんどん薄れていく……
……一瞬、昔かわいがっていた猫が見えたような? まさか……三途の川ッ!?
あかん……これはあかん……これ以上、このチャレンジを続けたら……。
そこで木下に「これ以上はちょっと無理ッス……」と伝えると、「3周年の意味がなくなっちゃうじゃないですか!」と激が飛んできた。
3周年の意味ってなんだろう?
意味がよく分からないが、ようは完食しろという言葉だけは認識できた。たしかにここで歩むことをやめてしまえば、はまれぽだけでなく、このチャレンジもここまで頑張ってきた意味がない!
頭の中で海援隊の名曲「声援」の「が〜んばれ〜 が〜んばれ〜」という歌詞を頭の中でリフレインしながら、箸を持ち直して食べ進め……
スープまで飲みほし……完食した!
何とか食べきったものの、ニンニクが胃を刺激してイスから立ち上がることができない。
店員いわく、これはニンニクマシマシの約30倍の量とのことで、関内二郎初のニンニクの量とのことだった。
はまれぽが3周年ということで、店員さんが3周年の「3」にあわせて30倍にしてくれたのだろうか? なかなかニクイ演出だが、ちょっとやり過ぎのような気がしないでもない。
余談だが、ニンニクチョモランマでは丸二日間、体からニンニクの臭いが消 えなかったが、今回は丸三日間は体から臭いが消えなかった。
風呂に浸かれば、湯船からニンニクの香りがするし、脱臭効果があるとされるリンゴジュースや牛乳、緑茶などはまったく歯が立たないくらい強烈なものだった。
■取材を終えて
前回を遥かに超えるニンニクの量は尋常じゃないくらいに体にダメージを与えるのはこの記事を見てよくお分かりいただけたかと思う。
胃腸が頑丈なことが取り柄の筆者でもこのレベルなので、興味があっても絶対にマネしないでほしい。
また、いままで応援してきてくださったすべてのユーザーの皆さま、取材にご協力いただいた皆さま、この3年間ありがとうございました。
今後ともはまれぽ.comをよろしくお願いします。
※本記事は2013年11月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。
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