黒田博樹らとともに二桁勝利が期待される広島の前田健太©BASEBALLKING

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 阪神のメッセンジャー、能見篤史、藤浪晋太郎、岩田稔やDeNAの久保康友、井納翔一、山口俊、モスコーソなど試合を作れる先発投手を多く抱える球団が存在する。そこで、2005年以降の10年間で同一球団から4人以上二桁勝利を挙げた投手がいたとき、チームがどのような成績を残したのか振り返っていきたい。

 この10年間で、同一球団から4人以上二桁勝利投手が出たのは10例。その中でも05年のロッテは異常で、二桁勝利を達成した投手が6人もいる。エースの清水直行の10勝を始め、渡辺俊介が15勝、小林宏之が12勝、セラフィニが11勝、小野晋吾が10勝、久保が10勝と6人で68勝を挙げた。同年の日本シリーズでは、阪神を全く寄せ付けず4連勝で日本一になっている。

 また、二桁勝利を4人抱えながらBクラスになっている例が2つある。10年のヤクルトは、石川雅規が13勝、館山昌平が12勝、由規が12勝、村中恭兵が11勝をマークするも4位に終わった。ただ、この年のヤクルトは72勝68敗4分と勝ち越していることを考えると、ペナントレースが混戦だったことがわかる。

 一方で、13年の広島は3位に入ったが、前田健太が15勝、野村祐輔が12勝、バリントンが11勝、大竹寛が10勝もチームは68勝73敗3分と負け越した。同年の広島投手陣を見てみると、大竹の10勝の次に勝ち星を挙げている投手が、永川勝浩と久本祐一の3勝。二桁勝利カルテットがいても勝ち越せなかった原因はその他の投手陣にもあったようだ。

 これらを踏まえると、二桁勝利を挙げられる投手が多くいることにチームにとって良い事だが、必ずしもリーグ優勝に繋がるとはいえなさそうだ。今年はこれを達成する球団が出てくるのだろうか。

【最近10年の二桁勝利を4人以上達成したチーム】

●05年ロッテ(優勝、日本一)

渡辺俊介

成績:15勝4敗 防2.17

小林宏之

成績:12勝6敗 防3.30

セラフィニ

成績:11勝4敗 防2.91

小野晋吾

成績:10勝4敗 防2.81

久保康友

成績:10勝3敗 防3.40

清水直行

成績:10勝11敗 防3.83

●05年ソフトバンク(2位)

杉内俊哉

成績:18勝4敗 防2.11

斉藤和巳

成績:16勝1敗 防2.92

和田毅

成績:12勝8敗 防3.27

新垣渚

成績:10勝6敗 防4.61

●06年阪神(2位)

井川慶

成績:14勝9敗 防2.97

福原忍

成績:12勝5敗 防2.09

下柳剛

成績:12勝11敗 防3.17

安藤優也

成績:10勝3敗 防3.35

●08年西武(優勝、日本一)

岸孝之

成績:12勝4敗 防3.42

帆足和幸

成績:11勝6敗 防2.63

石井一久

成績:11勝10敗 防4.32

涌井秀章

成績:10勝11敗 防3.90

●08年オリックス(2位)

小松聖

成績:15勝3敗 防2.51

金子千尋

成績:10勝9敗 防3.98

近藤一樹

成績:10勝7敗 防3.44

山本省吾

成績:10勝6敗 防3.38

●10年日本ハム(4位)

武田勝

成績:14勝7敗 防2.41

ダルビッシュ有

成績:12勝8敗 防1.78

ケッペル

成績:12勝8敗 防3.35

榊原諒

成績:10勝1敗 防2.63

●10年ヤクルト(4位)

石川雅規

成績:13勝8敗 防3.53

館山昌平

成績:12勝7敗 防2.93

由規

成績:12勝9敗 防3.60

村中恭兵

成績:11勝10敗 防3.44

●11年日本ハム(2位)

ダルビッシュ有

成績:18勝6敗 防1.44

ケッペル

成績:14勝6敗 防3.22

ウルフ

成績:12勝11敗 防3.60

武田勝

成績:11勝12敗 防2.46

●12年巨人(優勝、日本一)

内海哲也

成績:15勝6敗 防1.98

杉内俊哉

成績:12勝4敗 防2.04

ホールトン

成績:12勝8敗 防2.45

沢村拓一

成績:10勝10敗 防2.86

●13年広島(3位)

前田健太

成績:15勝7敗 防2.10

野村祐輔

成績:12勝6敗 防3.74

バリントン

成績:11勝9敗 防3.23

大竹寛

成績:10勝10敗 防3.11