2026年6月に発表されたスーパーコンピューターの世界ランキング、第67回「TOP500」で直近の1位を連続で獲得していたローレンス・リバモア国立研究所の「El Capitan」が2位に後退し、代わって中国の「LineShine(霊晟)」が1位に輝きました。

June 2026 | TOP500

https://top500.org/lists/top500/2026/06/



LineShine Debuts at No. 1 as the TOP500 Enters a New Global Exascale Era | TOP500

https://top500.org/news/lineshine-debuts-no-1-top500-enters-new-global-exascale-era/



NVIDIA Powers Over 400 of the World’s 500 Fastest Supercomputers | NVIDIA Blog

https://blogs.nvidia.com/blog/top500-green500-supercomputers-isc-2026/?linkId=100000427693245

中国超算“灵晟”登顶全球超算500强新榜单-新华网

https://www.news.cn/tech/20260624/37f2b0c76a0c494388560f0a657b0df8/c.html

LineShineは中国・深圳にある国家超级计算深圳中心(国立スーパーコンピューティング深圳センター)に設置されているスパコンで、深圳クラウドコンピューティングセンターが構築したものです。

1.55GHz・304コアLX2プロセッサと、独自のLingQi相互接続およびKylin OSを備えたカスタムの「LingLun」プラットフォームがベースになっていて、消費電力は約42.2MW。

HPLベンチマークでは、1378万9440コアを用いて、理論上最高値と考えられている2736Exaflop/sのほぼ80%の2198Exaflop/sを記録。CPUのみを使用して2000Exaflopsを突破し持続的な倍精度パフォーマンスを記録したTOP500で初のシステムとなりました。中国のシステムがTOP500の1位を取るのは2017年以来のことです。

LineShineのほか、上位常連のEl Capitan(ローレンス・リバモア国立研究所)、Frontier(オークリッジ国立研究所)、Aurora(アルゴンヌ国立研究所)、Jupiter Booster(チューリッヒスーパーコンピューティングセンター)も、HPLベンチマークで1000Exaflop/sを記録しています。これにより、初めてアジア、北米、ヨーロッパの3カ所にエクサスケールシステムがある状態が誕生しました。

なお、LineShineはHPCGランキングでも22Petaflop/sで1位を獲得。ただし、混合精度性能を測定するHPL-MxPベンチマークでは7.92Exaflop/sで4位。CPUのみの設計なので、スピードアップ倍率は3.6倍と控えめな結果だったとのこと。

ちなみに、TOP500にランクインしたスパコンのうち81%がNVIDIAの技術を使用しています。新たにリストに加わったシステムに限ればNVIDIAの使用率は90%に上るとのことです。

日本最速の「富岳」はTOP500の9位にランクインしています。