【夏の広島大会】崇徳 広陵に昨年決勝敗戦の「借り」返し50年ぶりV&甲子園勝利へ 新村主将「思い切ってプレー」初戦7・11
「第108回全国高校野球選手権広島大会」(7月4日開幕・28日決勝)の組み合わせ抽選会が19日、広島市西区で行われた。昨夏準優勝で今大会シード校の崇徳は2回戦から登場。11日に可部−広島桜が丘の勝者と初戦を戦う。捕手の新村瑠聖主将(3年)は、50年ぶりの広島大会優勝を果たし、甲子園で50年ぶりの勝利を挙げることを目標に掲げた。
あの日に止まった時計の針を動かすときがきた。抽選会が終わると、新村主将は表情を引き締めた。「いよいよ始まるな、という気持ち」。甲子園まで、あと一歩のところで涙をのんだ夏から1年。並々ならぬ覚悟がにじんでいた。
昨夏、広陵との決勝戦。九回2死二塁から同点とされ、延長十回タイブレークの末に敗れた。勝者と敗者のコントラストはくっきり。捕手としてマスク越しに見た光景が、大きな原動力になった。
昨秋の中国大会を制し、今春のセンバツ出場を勝ち取った。それでも1回戦で八戸学院光星に敗れ、50年ぶりの甲子園勝利を手にすることはできなかった。敗戦後「なかなか切り替えることができなかった」。チームとしても自身としても、苦しい時間が続いた。
今年の春季大会後、チームで話し合いを重ね、その壁を乗り越えた。
「去年の借りもありますし、また全員でやっていかないといけないというミーティングを何度もしました。気持ちがすごく切り替えられた」
自身は、徹底的にバットを振り込み大振りになっていたスイングの修正に成功。「コンパクトに振っても、打球が飛ぶようになった」と状態は上がってきた。エース左腕の徳丸凜空投手(3年)の調子も上昇カーブを描く。チームは準備を整え、戦いに臨む。
夏の甲子園出場は1976(昭和51)年が最後。「50年ぶりの広島大会優勝」と「甲子園での50年ぶりの勝利」。チームの目標は明確だ。
新村主将は「自分たち3年生にとっては最後の夏。思い切ってプレーしたい」と力を込めた。伝統の重みも、過去の悔しさも、すべてを白球にぶつける決意。笑顔で大会を締めくくってみせる。
