鄱陽湖で今年初めて発見されたシフゾウ。(南昌=新華社配信)

 【新華社南昌6月15日】中国江西省の鄱陽湖(はようこ)国家級自然保護区でこのほど、シフゾウ5頭が今年初めて確認された。4頭からなる家族群と、単独で行動する雄1頭だった。

 シフゾウは中国原産のシカ科動物で、中国ではかつて野生下で姿を消した。鄱陽湖湿地では2018年、47頭が野生復帰に向けて放され、自然繁殖によって現在は約80頭に増えた。5〜6群に分かれて生息し、繁殖も順調に進んでいる。

鄱陽湖で今年初めて発見されたシフゾウ。(南昌=新華社配信)

 鄱陽湖国家級自然保護区管理局湖口保護観測ステーションの余錦平(よ・きんぺい)所長によると、鄱陽湖の水位は上昇を続け、シフゾウの生息に適した湿地の環境が整っている。野生に放されたシフゾウは、当初は一定の管理下で飼育されていたが、2年後には完全に野生復帰したという。現在は複数の群れが形成され、成獣が幼獣を連れて行動する姿も確認されている。

 シフゾウは中国の国家1級保護動物に指定されており、全国の個体数は1万4千頭余りとなっている。(記者/彭菁)

子どもを背に乗せて鄱陽湖を泳いで渡るシフゾウの母親。(南昌=新華社配信)
鄱陽湖で今年初めて発見されたシフゾウ。(南昌=新華社配信)