身寄りのない50代一人暮らしの人が感じる「孤立死」の不安を解消する考え方とは?
Q:50代後半女性(独身)です。孤立死の不安の中で、楽しみを見つけるにはどうしたらよいですか?
「50代後半女性(独身)、1人暮らし会社員。65歳になったら、仕事を辞めるつもりです。両親は他界しており、きょうだいもいません。身寄りのない独身者である私は、孤独死・孤立死という言葉を耳にすると、将来の自分のような気がして不安になります。貯金も多くなく、不安な毎日の中で、楽しみを見つけるには、どうすればよいですか?」(匿名希望・貯金額500万円)A:今のうちから健康管理をしたり、人とつながることに意識を向けたりしましょう。可能な限り働くことも考えてみましょう
孤独死や孤立死について心配されるお気持ちは非常によく理解できます。特に、ご両親やきょうだいがいない独身の方であれば、将来に対する不安が大きくなることも無理はありません。しかし、不安ばかりに注意を向けていると、かえって日々の生活が重たく感じられてしまいます。まずは、今のうちから、次の3つを重視して、前向きな生活を心がけましょう。
▼人生を楽しむためにまずは健康管理を徹底する
一人で暮らしていると健康面で不安を感じることがあるかもしれませんが、前向きに楽しく暮らすには、まずは体を健康に維持することが大切です。
特別なことをしなくても、健康維持には、以下の4つを心がけてみましょう。
・旬の食材やたんぱく質をバランスよく食べる
・筋力が低下して足腰が弱くならないよう、ラジオ体操や適度なストレッチを行う
・定期的な健康診断を受け、生活習慣病やその他の病気を早期に発見・対処する
・十分な睡眠を取り、疲れを残さない
▼人とつながる努力をする
人とつながりを持つことは、孤独感を軽減するために非常に有効です。貯金は多くないと書かれていますが、地域のコミュニティ活動や趣味のサークル、ボランティア活動であれば、さほどお金はかかりません。
インターネットやSNSを活用して、オンライン上でも交流の輪を広げることも一つの方法です。
その際は、お世話を受けるのではなく、自分から積極的に何かを提供し、相手に対して親切や助けを惜しまない「ギブ・与える」精神を意識するとよいでしょう。
また、「一人暮らしだから不安」と感じるかもしれませんが、実際には一人暮らしの高齢者は決して少数派ではありません。
厚生労働省の「2024(令和6)年国民生活基礎調査の概況」によると、全国の世帯総数の半数を超える2760万4000世帯(50.3%)に65歳以上の高齢者が暮らしています。さらに、そのなかの3割以上(903万1000世帯)が「単独(単身)世帯」です。
「自分だけが特別な状況なのではない」と知ることで、少し気持ちが軽くなることもあるでしょう。孤独や不安ばかりに目を向けるのではなく、趣味や学び、人との交流など、自分なりの楽しみや居場所を少しずつ増やしていくことが大切です。
▼仕事を続ける
相談者は、65歳で仕事を辞める予定と仰っていますが、可能であれば仕事を続けることも検討しましょう。65歳以降も働くことで、経済的な安定だけでなく、社会とのつながりを維持することができます。
仕事をすることで、日々の生活が規則正しくなりますし、人との交流が生まれます。また、新しいスキルを習得したり、関連分野に興味が向いたりすれば、自己を磨くことができ充実感が得られるでしょう。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))
