不安な気持ちにさせる「気がかり」な事案を登場人物に小出しで与えると物語のフックになる!【プロの小説家が教えるクリエイターのための語彙力図鑑】
不安な気持ちにさせる「気がかり」な事案を登場人物に小出しで与えると物語のフックになる!
きがかり[英:Worry]
気がかりの意味
不安で気になること。心配事が心に引っかかっていること。
気がかりの類語
危惧 思案 杞憂 屈託 懸念 憂鬱 神経質 不安 気苦労 鬼胎など
気がかりにおける体(フィジカル)の反応
浮かない顔
寝つけない
寝覚めが悪い
手を組んで安心感を得ようとする
声が曇る
疲れが溜まりやすい
体や手元にあるものをしきりに触る
息がしづらい
喉が渇く
唇を噛む
目に力が入る
立ったり座ったりを繰り返す
落ち着かなくて歩き回る
体がこわばった感じ
食欲が湧かない
気がかりにおける心(メンタル)の反応
そわそわする
不安を感じる
ものがつっかえた感じがする
気分が晴れない
心もとない
じれったくて、いてもたってもいられない
中途半端な感じが続く
気が揉める
未練が残る
悲観的になる
ほかのことに手がつかない
心ここにあらずな状態
焦燥感がある
自身がない
意識を集中できない
各々の「気がかり」なもやもやが大事件に発展することも
不安な気持ちにさせる「気がかり」な事案を、登場人物に小出しで与えていくと、物語のフックとなって読者を引き込めます。特にミステリーではこのテクニックが有効です。A、B、Cという3人の登場人物に対して、序盤から各々が「気がかり」になる材料を付与し、一見するとそれら3つの不安材料はまるで無関係に見せます。ところがそれらを紐づける共通項が浮き彫りになるにつれ、3人の「気がかり」な不安材料が大事件へとつながっていき―些細なはずの杞憂や懸念がじつは凶行を呼び起こす予兆だった。というように、支流から本流へとストーリーの幹を描いていけば、読み応えのある骨太な展開になります。
それには齟齬のないプロット構築と、ディテールまで計算し尽くしたフラグ設定および回収が求められます。やや難易度が高いものの、日常の「気がかり」な伏線に着目するとアイデアが浮かびやすいので、ぜひトライしてみてください。
出典:『プロの小説家が教えるクリエイターのための語彙力図鑑』秀島迅
