ソフトバンク・大関友久 圧巻の1安打完封で復活の2勝目「これからチームに貢献したい」
◇交流戦 ソフトバンク2─0広島(2026年5月29日 みずほペイペイ)
ソフトバンクの大関友久投手(28)が29日、広島戦で1安打完封し、3月31日の楽天戦以来となる2勝目を挙げた。6日の西武戦で5回8失点と打ち込まれた後に2軍で再調整。苦しんできた左腕が3年ぶり4度目の完封勝ちで復活を示した。交流戦は大得意で無傷の7連勝だ。チームは本拠地開催の広島戦で21年以降8勝2分けで10戦負けなし。2連勝で貯金を3とした。
4回1死、46球目のフォークを菊池に二塁打されただけ。9回1安打で3年ぶり4度目の完封勝利だ。大関に横綱級の安定した投球が戻った。
「久々の登板で不安もあった中、投球を新しくつくり直して徐々にいい感じになっていった。投げ切れたことに特別なものがあった」
打者30人、112球で広島打線を封じ、今季チームでは最短の2時間26分で試合は終わった。
5月6日の西武戦で5回12安打8失点と打ち込まれ、2軍再調整を経てのマウンド。立ち上がりから気合が入っていた。初回2死で菊池をこの日最速の147キロ直球で中飛に抑える。初安打を許した4回は2死三塁でモンテロをカーブで投ゴロに斬った。「カーブが安定していたかな。祐大が引っ張ってくれて流れに乗れた」と初コンビだった山本祐に感謝した。
3月31日の楽天戦での今季初先発初勝利を挙げて以来の2勝目をマークし、自身の連敗を3で止めた。昨季13勝を挙げて、最高勝率のタイトルを獲得したが、今季は苦しい投球が続いていた。小久保監督からは「自分で分かっていると思うから良くしていけ」と言われた。
努力の虫は分かっていた。「結果的に直球にこだわり過ぎている。もう一度、整理して、まずはゼロから1にする」。出力アップを求めるあまり、打者をねじ伏せようとした投球を改め、投球のリズムも重視した。「シンプルにテンポ良く。挑戦する部分と今の能力のバランスを取った」と変化を明かした。小久保監督は「もともと間が長いけど山本(祐)ともテンポアップを決めていたと思う。変化球の扱いがうまくなっていると感じた」と称えた。
“交流戦男”の復活はチームにとって心強い。これで交流戦は無傷の7連勝だ。「いいイメージはあるけれど、これまで迷惑をかけているので。これからチームに貢献したい」と大関。物腰は柔らかいが、芯はしっかり。昨季のような頼もしい姿で交流戦V10を目指すチームに戻ってきた。 (井上 満夫)

