「ボールも試合も支配できなかった」横浜FMに勝利も、柏指揮官は内容に満足せず「我々のスタイルとは違う」
「試合全体の内容は満足のいかない部分のほうが多かったです」
柏レイソルのリカルド・ロドリゲス監督は、横浜F・マリノスに1−0で勝利した試合後、そう振り返った。
この一戦における柏のポゼッション率は50パーセント。数字として見れば五分五分だが、百年構想リーグ16試合を終えて55.9パーセントでJ1トップを誇るチームなだけに、横浜FMにボールを持たれている印象は拭えなかった。
「チームのプランとして、相手がマンツーマンできていたら4バックにするという話があって、外からも4バックにしようという話になっていて、それを何回かやりましたが、あまり上手く機能しなかった。
明確に左サイドバックというか、本当は僕がセンターバックに落ちて、スギくん(杉岡大暉)がワイドに張る形でしたが、上手く機能できていなかった。そこはチームの中でもっと試合中に変えていける柔軟性が必要だったと思います」
柏の前半のシュート数は1本。そのワンチャンスを汰木康也が仕留めた。後半のシュート数は4本で、90分合計で5本。そのうち枠内シュートは結局ゴールを奪った1本だけだった。
「我々としてはより攻撃的に、ボールも試合も支配する形でプレーしたい。それを目ざして日々トレーニングをしていますが、今日はそれがなかなかできない試合展開になってしまった。それにも関わらず勝点3を取れたところは評価できると思います」(リカルド監督)
今季の柏は多くのチャンスを作りながらも、ゴールを奪えず勝点が積み上げられない試合が少なくなかった。だからこそリカルド監督はこうも話す。
「内容が良くても勝てない試合があります。一方で、内容が伴わなくても勝点を重ねて、それを次に繋げていくことが必要な時もあります。特にタイトルを目ざすためには、今日のように内容が伴わなくてもしっかり勝点を取り、反省とともに次に繋げることが必要です」
そして指揮官は、失点をゼロで抑えた守備について、「特にクロスやセットプレーから危険なプレーをしてくるチームに対して、失点ゼロで試合を終えられたところは評価できますし、勝点3に繋がった部分」と述べたうえで、改めてこう強調する。
「ただ、それに満足するのは我々のスタイルとは違います。我々はより攻撃的に、そしてボールも試合も支配する形で、より多くのチャンスを作る。そこを目ざしています」
次節、柏はジェフユナイテッド千葉をホームに迎え撃つ。百年構想リーグ・地域リーグラウンドの最終節であり、絶対に負けられない“千葉ダービー”でもある。魅力的で機能性に優れる“リカルドサッカー”で、相手を圧倒するゲームを披露できるか注目だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
【動画】汰木のゴール!
