【特集】受け継がれる街の記憶 大館のレトロスポットを酒井茉耶アナがめぐる 秋田
県内各地には地域の人に昔から愛され、そして新たな世代へと受け継がれている場所が数多くあります。
そのなかから大館の街に長く息づくレトロ感あふれるスポットを酒井茉耶アナウンサーが訪ねてきました。
■魅力たっぷりの朝市
酒井茉耶アナウンサー
「大館市のJR早口駅にやってきました!あちらご覧ください!のぼり旗出ていますね、市の日!」
この街で、江戸時代後期から続いているとされる歴史ある朝市、早口市日です。
「10店舗くらいですかね?種のお店もありますね。春ですし、いろいろと植えたくなる」
近年は若い世代の出店者も増加。
この日は、コーヒーショップや、農家の販売店など、約10店舗が並びました。
「バッケですね」
春を感じる山菜、フキノトウもこの量で100円。
旬の味がお手頃なのも、朝市ならではの魅力です。
酒井アナ
「何か書いてる。早口駅前市日ねまるべ」
朝市の常連
「ここに座ればいいんだよ」
酒井アナ
「そういう時なんて言うんですか?」
朝市の常連
「ねまって!」
酒井アナ
「こういう事でしょうか。ちょっと、ねまっちゃおう」
「ねまるべ」は東北地方の方言で、「座りましょう」という意味。
食べ物や飲み物を持ち寄って、のんびり、みんなで分け合うのが、この朝市の習わしなんだそうです。
早口市日 中山広峰代表
「若い人たちの出店者を増やして、昔みたいなにぎわいのある市場にしたいですね」
■「御成座」で記憶に残る体験を
東北でも珍しい単館常設映画館「御成座」です。
御成座は1952年開館。
一度は火災に見舞われますが、1955年に再建。
以来、地域に親しまれてきました。
酒井アナ
「古さの中にも、映画好きの皆さんの思いっていうのが、まだ残っている空間なんですよ」
御成座 切替桂さん
「大館にも、1、2、3、4、、、10館。たぶん、もっとあったんですよね」
映画が、もっと身近で娯楽だった時代。
その記憶を、いまも伝えているのが御成座です。
開館日であれば、館内の見学も自由にできます。
昭和40年代の写真などを眺めながら、スクリーンへ向かいました。
酒井アナ
「スクリーンが見えました」
切替さん
「今、デジタルになったから携帯でも見られるし、サブスクでテレビでも見られるけど、それって記録でしかないんですよ。映画館で見る映画は、記憶に残るっていう体験をしてほしいと思います」
■これまでもこれからも 愛され続ける喫茶店
大館市で、変わらずに受け継がれる街の記憶。
喫茶店・蒼苑は1961年の創業。
店内は、昭和にタイムスリップしたかのような空間が広がります。
こちらのゲーム機もまだ現役です!
常連客
「昔からの老舗であり、レトロチックな雰囲気の喫茶店は、最近はこの辺りにもないので」
常連客
「昔のデートの場所です」
蒼苑 小笠原久子さん
「去年の8月からと、今年の1月からと2人入りまして」
長年愛された店を、次の世代へ。
去年10月、大館市内で飲食店を経営する企業へ事業承継し、新体制をスタート。
そのバトンを受け取ったのが、21歳の店長・齋藤廣斗さんです。
齋藤廣斗店長
「ママさんのお陰で蒼苑が65年も続いているので、これからももっと、蒼苑を大館に残していけるように、大館を活気づけられるように、頑張っていきたい」
店員
「ナポリタンです」
酒井アナ
「いや、おいしそう!」
創業当時から一番の人気、ナポリタンです。
酒井アナ
「まろやかな酸味があって、シンプルな味わいですけど、おいしい」
齋藤店長
「この雰囲気も残しつつ、お客さんの層とかも、若い子たちがきてくれるような店にしていきたい」
受け継がれていくのは、この場所に流れてきた時間そのもの。
大館の街には、そんな場所が今も息づいています。
※5月12日午後6時15分のABS news every.でお伝えします