「なんでもサブスク」時代。フルで使うには課金必須のスマートグラス登場
なんでもかんでもサブスクサブスク…。
大手ハイテク企業が高級ブランドとタッグを組むなど、何かと話題のスマートグラス。便利機能を搭載して人気が高まっている一方、「録画・撮影機能があるのが嫌」という人もいます。たしかに知らないうちに盗撮される恐れが高まるのは嫌ですよね。
しかし、スマートグラスにはファンもアンチ派も共通して毛嫌いする要素があります。それが、サブスクリプション。
買って1年で“AI機能が有料化”
Wiredの記事によると、昨年クラウドファンディングで資金調達に成功したスマートグラス企業L’Atitude 52°Nが、5月26日に発売予定のAI搭載スマートグラス“Berlin”モデルを発表したとのこと。
このモデル、これまでに見たことない(少なくともこれほどの規模は初めての)特徴があります。というのも、この399ドルのグラスの目玉でもあるAI機能、1年間のトライアル期間が終了すると、すべて有料化されてしまうのです。
L’Atitude 52°NのCEO、ゲイリー・チェン氏に取材したWired誌によると、詳細についてはまだ不明なものの、無課金の場合、利用できるのは音楽再生やメディアのキャプチャといった「基本機能」に制限されるそう。
なので、購入を検討している方は将来的に不確定コストがかかることを覚悟しなければなりません。
目玉機能は「AIツアーガイド」
Berlinの目玉機能の1つが、コンピュータビジョンを活用して周囲の情報を提供する「AIツアーガイド」といった、旅行向けの機能です。それが、こうしたサブスク制度を推してくるのはなかなか興味深いところ。
このツアーガイド機能以外にも、Berlinは翻訳や音声アシスタントといったAI機能にも力を入れているようです。
この会社のいいところを挙げるとすれば、今後スマートグラス購入者から継続的な利益を得ようという展望を、現時点で正直に明かしているところでしょう。多くの場合、クラウドサービス付きのガジェットは、そうと知らずに購入してしまい、後に引けなくなってしまうものです。
「スマートグラスを最大限活用できるならサブスク料金を払ってもいい」という人にはBerlinは悪くありません。ただ、「最高の商品」というほどではないかも。
スクリーンはなく、MetaがRay-Banと提携したAIグラスと同等の1200万画素カメラを搭載しています。ただ、撮影解像度には大きな差があり、Berlinの最大録画解像度は1080pであるのに対し、Ray-Ban Meta AIグラスは3Kでの録画が可能。
見た目はスタイリッシュ(少なくとも個性的)で、オープンイヤーオーディオの性能がRay-Banに匹敵するレベルとなると、煩わしいサブスクという条件を加味しても検討に値するかもしれません。
はたしてスマートグラスに月額料金を支払うほど実用的な価値があるのでしょうか?
それを確かめるには、すでに山ほど背負っているサブスクに、さらなる月額料金を上乗せすることしかないかもしれません。

GIZMODO テック秘伝の書
