激闘のち救急搬送の1年前「夢のなかでやっていた感じ」 藤田さいきは申ジエと“再戦”へ
【写真】1年前…力尽きておんぶで運ばれる藤田さいき
東コースで行われた昨年大会は、トータル7アンダーで並んだ申ジエ(韓国)とのプレーオフで敗れ2位。もともと体調不良を抱えながらも、「メジャーだから」と無理をおしての強行軍だった。最終日は熱も出ていて、ラウンドが終わるとすぐさま救急搬送。意識がはっきりしたのは治療を受けていた病院で、「15、16番あたりから夢のなかでやっている感じ」とフラフラのなかでの完走だった。心残りは、こんな部分にも。「ジエとは元気な状態でやりたかったですね。せめて最終日くらいは元気になってくれないかと思ってたんですけど、なかなか」。そこからは「体ってやっぱり大事。体調が悪くてもゴルフの調子はいいよねとか言われがちですけど、元気なほうがいい。崩れた時、疲れた時は無理はしないことを心がけています」というのが教訓にもなっている。免疫ケア食品も摂取するなど、日々の体調管理も万全で、「元気ですよ」と、その表情は明るい。今年の開催コースとなる西コースは「頑張らないといけない」と、ひときわ気合が入る場所でもある。2009年から出場する大会は今年が17回目の出場で、そのうち西をプレーするのは11回目。13年には8位にもなっているが、トップ10入りはその1度で優勝争いにもなかなか絡めてはいない。「(プロアマの)きょうもポンコツ。何の役にも立たないってお客さんにも言われてしまって」と笑い話に変えるが、「グリーンが小さいし、受けている東と違ってマウンドが奥や横にこぼれる場所がすごく多い」というのが“苦手意識”の原因となる。今年の予選ラウンドは“念願かない”、ジエとの同組が決まった。「絶対に一緒になると思っていた」という予感が的中した形だ。「この西コースをジエがどう攻めるか見たい。勉強です。世界1位になった人はすごいですよ」。その技に、万全な状態で対抗する。先週の「NTTドコモビジネスレディス」は今季初トップ10入りとなる5位。体調だけではなくゴルフの状態も、きっちり照準を合わせてきた。「みんな上手いですからね。私たちの世代の感覚よりもスコアは良くなりそう」と言いながら、優勝スコアは「1ケタ(アンダー)。毎日1、2アンダーで回れれば十分」と予想する。「去年は悔しがる暇もなかった。元気な状態で4日間やれれば」。なによりも今年は、ハッキリと優勝を見据えながら72ホールを駆け抜けたい。(文・間宮輝憲)
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