卵子提供によって生まれた少女が卵子提供者の女性に助けを求めて…。少女とアラフォー女性の不思議な共同生活がはじまる【著者インタビュー】

【漫画】本編を読む
出産経験のない女性のもとに、ある日突然「あなたの子どもです」と少女が訪ねてくる。少女は、女性の“卵子提供”によって生まれた子どもだった--。『egg わたし、あなたの子どもです。』(鳥野しの/KADOKAWA)は、他人の卵子や精子を利用することで誰でも子どもをつくることができる制度“egg”がある架空の社会の物語。
--物語の前半では、主に自立した女性たちの卵子提供がテーマになっています。彼女たちを主人公に据えた理由を教えてください。
鳥野しのさん(以下、鳥野):自分の身の回りにいる友人や知り合いに自立した女性たちが多いので、まずはそういう人たちに読んでもらえるように描こうと思いました。こういうことを言うとプロの風上にも置けませんが、いつもはどんな人が読んでくれるのかを想像しないまま描き始めることが多かったので、今回は珍しく「あの子や、あの人たちに読んでほしいな。届くといいな」と思いながら描いたつもりなんですよ。
--1話で登場した少女・安奈は、「頼れる人がいないから」とドナー(卵子提供者)に会いに来ましたね。安奈は中学生ということもあり、複雑な感情を持ち始める年齢でもあります。この時の彼女の気持ちをどのように想像しましたか?
鳥野:自分が安奈と同じ立場だったとして、「ドナー(卵子提供者)に会いたいか?」と聞かれたら、興味はあっても彼女のように飛び込んではいかないかな〜と思いますね。
4話に登場するレシピエント(卵子提供で生まれた子)もおそらくそうだし、そう考える子はたくさんいると思います。ただ、それだと漫画にならないので。安奈にはとにかくドナーに興味を持ってもらいたかったため、会いに行くきっかけとなる強い出来事として「両親の離婚」を設定しました。
子どもには「両親以外の外部の大人」と交流したいときがあるのでは、と想像しています。
取材・文=吉田あき
