国宝「太刀 銘 国宗」「こんな風に見えるなんて」専門家も驚く黎明館の照明LED化 1億7200万円 鹿児島
鹿児島市にある黎明館の特別展示室の照明がLEDにリニューアルされたことを記念する企画展が開かれています。
貴重な品々がLED化によって新たな輝きを見せています。 企画展「新しい光で輝くモノたち」鹿児島市の黎明館で開かれている企画展「新しい光で輝くモノたち」。黎明館の貴重な収蔵品が、これまでとは違った照明で展示されています。
(記者)「黎明館の特別展示室の照明がLED化されました。それによって何がどう変わったのでしょうか」
県はおよそ1億7200万円をかけて黎明館の3つの特別展示室の照明を2年間で全てLED化。
資料の劣化の原因となる紫外線や赤外線をほとんど含まない上、明るさや色温度などを自在に変えることができ、展示にも革命が起きました。
「今まで見えたことのないところが見えてくる」黎明館で保管されている中で唯一の国宝「太刀 銘 国宗」。鎌倉時代に備前国・今の岡山県で作られた刀で、ゆったりとした美しさがあります。
(黎明館 切原勇人学芸課長)「刃文といわれる手前側のところをゆっくり見てもらうと、ガラスのようなキラキラとしたのが(自分が)移動しながら見てもらうと美しい。今まで見えたことのないところが見えてくる」
LED化は、長年研究している専門家にも新たな発見がありました。
「声が出てしまった」これまで見えなかった輝き1940年に作られた七宝の花瓶。
(黎明館 切原勇人学芸課長)「今回、光を当ててもらった時に最も驚いた作品。光が当てられた途端に、うわっと声が出てしまった。自分が止まったままだとわからないが、少し動くとキラキラしたものが見えてくる。我々が実際扱って展示する時も見えることはない。こんな風に見えるなんて思ってなかった」
これまで見えなかった輝きがLED照明によって引き出されました。
強い光を当てることができなかった布や紙も鮮明にこちらは玉里島津家に伝わる狩衣。
特に布や紙はこれまでのハロゲンライトでは劣化が激しく、あまり強い光を当てることはできませんでした。
しかし、LEDによって全体に一様に光を当てられるようになり、淡い模様が裾の部分までしっかりと見えるようになりました。
LEDスポットライトで浮かび上がるこちらは明治初期に海外向けに作られた薩摩焼。
全体に金が施された大きな花瓶が、LEDスポットライトによって浮かび上がっています。これまで影になっていた底の部分もくっきりと見えるようになり、360度ぐるっと眺める展示に挑戦しました。
(客)「浮き出てきれいに見えて、とてもいい」
「今回は近づくとより見える」(黎明館 切原勇人学芸課長)「より近づいて見てほしい。今まではちょっと離れたくらいが、という距離感もあった、今回は近づくとより見える。そこを楽しんでほしい」
新たな光で演出された展示の魅力を楽しめるこの企画展は今月29日まで開かれています。入場は無料です。
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