佐々木朗希

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 1995年、野茂英雄がMLBで “トルネード旋風” を巻き起こしたが、これに続いた日本人選手はみな投手だった。イチローや新庄剛志といった外野手が海を渡るまで、5年待たなければいけなかった。そのため、MLB関係者はNPBのマーケットを “投高打低” と捉えていた。

 しかし、時代も流れ、今季の序盤戦に限って言えば、“打高投低” ということになりそうだ。その悪しき例となっているのが、好調のロサンゼルス・ドジャースで1人 “蚊帳の外” となっている佐々木朗希投手だろう。

 ここまで4試合すべてに先発し、0勝2敗で防御率が6.11。もっとも投げたイニング数でも5回で、当然クオリティスタートは一度もない(先発投手が6回以上投げ、自責点3以内に抑えた登板を1回と数える野球の指標による)。この結果を受け、「佐々木にド軍の先発をまかせるべきではないし、その実力もない」といった声が圧倒的だという。

 ニューヨーク・メッツの千賀滉大も大きく期待を裏切っている。ここまで4試合に先発し、0勝3敗、防御率は8.83。しかも2試合連続で7失点KOと、日本を代表する投手の面影はない。

 ヒューストン・アストロズ所属の今井達也は、寸評する以前の問題かもしれない。オープン戦では3試合計6イニングと短いながら無失点に抑え、ローテーションの一角をまかされるまでになった。

 ところが、いざシーズンが始まると、不安定なピッチングに終始している。とくに4月10日(日本時間11日)のシアトルマリナーズ戦では、先発したものの、初回から四死球を連発する大乱調。1死しか奪えずに降板した。

 味方打線が奮起して同点に追いついたため、敗戦投手にはならなかったが、防御率は7.27まで膨らんでしまった。降板後にはIL(負傷者リスト)入りも決まった。「(野球も含めて)アメリカに慣れない」と、ホームシックさえ匂わす発言もあり、精神的にもそうとう落ち込んでいることが推測される。

「3投手に共通しているのは、一度調子が崩れると持ち直せないという点です。先発投手でありながら、これでは厳しい。今井、千賀ともに所属チームは最下位。佐々木はド軍の先発ローテーションピッチャーで、1人だけ勝ち星がない。

 悪い意味で3人とも目立っています。千賀の次回登板が延期と発表されましたが、ほかの2人も同じことになっても不思議ではありません。そのくらい深刻な状況に追い込まれています」(現地記者)

 ほかにも瀬戸際の投手がいる。

「8年めにして4チームを渡り歩いているロサンゼルス・エンゼルスの菊池雄星も、いまだ未勝利です。原因は、早い回に点を取られることです。球威があるだけに残念ですね。

 菅野智之は、弱小のコロラド・ロッキーズでよくやっていると言えますが、援護点が期待できないうえ、本拠地は高地のため “打者天国” ですからね。今後も多くは望めません。

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、トミー・ジョン手術のため今季は全休ですし、同じく松井裕樹も左内転筋痛から復帰のメドが立っていません。

 佐々木投手の去就ばかりが注目されますが、『今季限りでは』と追い込まれている日本人投手は多いのです」(同)

 シーズン序盤だが、楽観視できない投手は多いのだ。