先行き不透明… 県内でも「ホルムズ海峡封鎖」の影響深刻【徳島】
アメリカ・イスラエルのイラン攻撃から端を発した、中東ホルムズ海峡の事実上の封鎖。
ホルムズ海峡経由の原油に大きく依存する日本国内では、様々な影響が出てきていますが、県内ではどうなのか取材しました。
藍住町の自動車整備業者です。
自動車の整備から車検、修理などを行っています。
車に付いた傷やへこみを直した後に行うのが塗装です。
この塗装にも、不安定な原油供給の影響が出始めていると言います。
(エルマジック・貝出晶弘さん)
「これから、シンナーを塗料の原液に入れていきます」
「塗料にシンナーを入れるのは塗りやすくするため、原液のままだったら伸びが悪いので」
「塗った時、伸びやすいようになじみやすいように入れる感じ、なくてはならない存在ですね」
このシンナーの価格がいま、高騰しているのです。
(エルマジック・和田郁生さん)
「当社が使っている塗料メーカーに関しては、まだ値上がりはしていないが、もう上がりますという話は聞いてます」
「(これまで)少しずつ、何%ずつ上がって来ていたが、今回に関しては50%、60%という大幅な値上がりが考えられるということで」
シンナーの原料は、原油を精製して作られるナフサ。
ホルムズ海峡の封鎖で、供給が不安定になっています。
この工場では、車の板金塗装や塗装に使用するスプレーガンの洗浄のために、18リットル入りの一斗缶を1か月で4つほど消費するといいます。
(エルマジック・和田郁生さん)
「塗装用に使っているシンナーが、1缶だいたい1万2000円くらいです現在で。2万円近くになってくると」
必要な在庫は確保できているものの、塗料の値段も上がっており、今後に不安を抱えています。
(エルマジック・和田郁生さん)
「先行きはかなり不安です。塗料がないとわれわれ仕事ができないので」
「車が事故で入って来ても、預かることもできないという状況にもなり得るので」
供給不足を懸念する声は、建設などシンナーを扱う全国の現場から上がっていて、経済産業省は4月14日、業界団体やメーカーなどに対し、生産や出荷を抑えないように要請したと発表しました。
赤沢大臣は、「問題は解消できる見込みだ」と語りました。
一方、こちらは阿波市の温泉施設です。
お湯は灯油で沸かしていると言いますが…。
(天然温泉 御所の郷・森住孝司 支配人)
「だいたい(1リットル当たり税込み)80後半~90円くらいで入荷していたが、徐々に上がって来て、12月くらいで95~96円位」
「ちょうどホルムズ海峡が閉鎖されたと聞いて、すぐ手は出したが113円」
ボイラー室、ここでは電気も使ってお湯を沸かしていますが、冬場に使う灯油は300リットル以上。
暖かい今の時期でも50リットル程必要で、約20円の値上げは大きな打撃です。
(天然温泉 御所の郷・森住孝司 支配人)
「灯油ボイラー消えてますね、灯油ボイラー消しとんね、今」
「運転停止ですね、緑色になったら運転中ということなので、こまめに停止をして節約というふうに」
「こまめに運転を停止して、節約しています」
「急にこんなに上がるというのは過去にない感じ、小幅な若干の5円、10円単位はあったんですが」
現在、タンクに残っている灯油は約1万2000リットル。
すぐになくなることはありませんが、先行きは不透明なままです。
(天然温泉 御所の郷・森住孝司 支配人)
「2つの会社を並行で使っていたんですけど、今回は1社が廃業すると聞いたんですが、なんとかもう1社がすぐいけてた状態で」
「なかなか、どこの業者さんもないものは出せないという業者も多くて、今回、灯油はなんとかギリギリ間に合ったんで」
「年内はなんとか営業はできるんですが、その先のことを考えたら…」
このほか、消毒用の薬剤なども値上がりが続いています。
苦しい状況のなか、現在は入浴料金を据え置いていますが、今後は営業時間の短縮も検討しながら、営業を続けていきたいとしています。
