「診察が残っている」…7度目逮捕の医師「20代女性患者をクリニックに“監禁”わいせつ」の卑劣手口

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「“空白の時間”に」

「重宝はしていたんです。頼めば薬をほしい分だけ処方してくれるからね。でも、何度もトラブルを起こしていたとは……」

記者が行きつけのバーのマスターが、こう溜め息をつく。「何度もトラブルを起こしていた」のは、東京・新宿区歌舞伎町の心療内科『東京クリニック』院長で精神科医の伊沢純容疑者(55)だ。

紹介したとおり、同クリニックは患者の要望どおりに薬を出す歌舞伎町で有名な医院だった。一方で事件が発覚する。警視庁新宿署は4月1日、不同意性交の疑いで伊沢容疑者を逮捕したと発表したのだ。伊沢容疑者が逮捕されるのは今回で7度目。’22年3月に覚醒剤取締法違反や女性への暴行容疑で逮捕された際には、翌年に懲役2年4ヵ月の実刑判決を受けている。

「伊沢容疑者は、出所後の昨年5月にクリニックを再開しています。実刑判決を受け厚生労働省は医師免許取り消しなどを検討しているようですが、処分決定までには時間がかかる。処分がくだる前の“空白の時間”に、伊沢容疑者は再びトラブルを起こしたんです」(全国紙社会部記者)

今回の事件の手口は卑劣きわまりない。

「事件が起きたのは昨年8月です。被害者は20代の女性患者Aさん。服用していた薬がなくなったAさんは、かかりつけの病院が休みだったため、インターネットで検索し伊沢容疑者のクリニックを初めて訪れます。

伊沢容疑者はAさんを診察後に処方箋を出して薬局まで同行。Aさんが薬を受けとると『まだ診察が残っている』と言って、クリニックへ連れ戻しました。クリニックには他にスタッフはおらず、Aさんと2人きりになった伊沢容疑者は入り口にカギをかけ“監禁”し、わいせつな行為に及んだとされます」(同前)

「クリニックを犯行の場と考え」

被害に遭ったAさんは、その日のうちに交際相手の男性に相談する。男性はネットを検索し伊沢容疑者の過去の逮捕歴を知り、新宿署に被害を訴えた。警察の取り調べに対し伊沢容疑者は黙秘。Aさんは「被害に遭ってから人を信じられなくなった。日常を奪われた」と話しているという。

元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。

「クリニックという密室での犯行で、証拠が少なく立証が困難なのは事実です。被害者からの訴えがなければ、表沙汰にならなかったかもしれません。容疑者は、そうした捜査の難しさを逆手にとり被害女性と2人きりになるタイミングを狙ったのでしょう。

実刑判決を受け出所後、間をおかず営業再開していることから、容疑者はクリニックを犯行の場として考えていたと思われます。医院なら女性患者の身体を触っても、医療行為なのかわいせつな行動なのか判別がつきづらいですから。容疑が事実ならば、立場と場所を悪用した悪質な犯行といえるでしょう」

警察は伊沢容疑者に余罪があるとみて、さらに捜査を進めている。