人気を博しているカプセルトイ

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 山梨県富士吉田市の「新倉山浅間公園」で人気を博しているカプセルトイの売上金の一部が、製造会社から同市に寄付された。

 想定の10倍ほどのペースで売れたといい、900万円を超える寄付となった。訪日外国人客が多く訪れる同公園で深刻化しているオーバーツーリズム(観光公害)の対策費に充てられるという。

 寄付をしたのはアクリル加工などを手掛ける「スプリング」(大月市)。

 カプセルトイは、富士吉田市の発注を受けた同社が、コロナ禍の飛沫(ひまつ)感染防止のために飲食店などで使用されていたアクリル製のパーティションを活用して製作している。

 昨年10月から、富士山を描いたキーホルダー(300円)や立体型のアクリルスタンド(500円)などの販売を開始。現在は4種類を取りそろえ、1個につき100円を同市に寄付する仕組みを採用している。

 当初は、年間で1万5000個ほどの売り上げを想定していたが、同公園を訪れる訪日外国人らの間で評判を呼び、半年間で9万個以上を売り上げたという。

 想定以上の売れ行きに、大月市の同社から運ぶカプセルトイの補充が追いつかず、3月中旬頃には新たに6台の販売機を設置。桜の開花時期には大勢の来訪が見込まれることから、更に6台を臨時で増設して対応しているという。

 6日、富士吉田市役所で開かれた寄付金贈呈式では、同社の宮咲礼一社長が「コロナ禍のつらい思い出を楽しい思い出に転換できればという思いで製作した」と説明。堀内茂市長は「温かい思いのご寄付。市民と観光客が安心して過ごせる環境整備のため、有効かつ大切に活用させていただきたい」と謝意を述べた。