腕章を巻いてチームを牽引した古賀。的確な判断とミスの少ないプレーで勝利に貢献した。写真:永島裕基

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[J1百年構想リーグEAST第9節]柏 3−0 横浜FM/4月5日/三協フロンテア柏スタジアム

 柏レイソルのチーム力が、着実に高まっている。横浜F・マリノスとのゲームはそう感じる一戦だった。

 柏は昨季、リーグ戦の最終節まで鹿島アントラーズと優勝争いを演じた。惜しくも2位で終わったが、今季の百年構想リーグも優勝候補のひとつとして注目されていた。

 しかし、蓋を開けてみれば開幕3連敗。4節のFC東京戦で今季初勝利を挙げたが、それから2連敗を喫し、6試合で1勝5敗と誰もが予想できない展開だった。

 ただ、7節の浦和レッズ戦をPK戦で勝利すると、8節の水戸ホーリーホック戦、そして今節の横浜FM戦も3ー0で快勝し、3連勝。今節は12分に横浜FMのジェイソン・キニョーネスが一発退場となり、多くの時間を数的優位で戦えた部分も大きいが、ポゼッション率は59パーセント、シュート数も相手の約4倍の17本を打つなど、柏らしいサッカーを披露した。
 
 そんな横浜FMとのゲームで目立っていたのが、柏の選手同士のコミュニケーションだ。ファウルだったり、ボールがタッチラインを割るなどプレーが切れた時、常に2人あるいは3人くらいで集まって会話をする。もちろん横浜FMの選手たちもコミュニケーションを取っていたが、柏のほうが明らかに多かった。

「(選手同士で)理解度を深めていければ解決できる部分がある。コミュニケーションの質を高めていきたい」

 以前、チームが連敗していた時にそう話していた古賀太陽は、「もちろん監督からの指示も大事です」としつつ、こう続ける。

「ベンチからの指示待ちになるのではなく、選手発信でいろんな変化を加えていくことが、今のチームにとっては大事。そこは少し前の良くなかった試合が続いていた時に比べると、プレーが切れたタイミングでの会話が増えていると思いますし、チームにポジティブな変化を加えられています」

 もちろんコミュニケーションを深めるだけで勝てるような甘い世界ではない。ただ、試合で出た課題を着実に解消し、3連勝という良い流れで百年構想リーグの後半戦へ向かえるのも大きいはずだ。
 
 柏に、ここからの逆襲の予感が漂う。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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