阪神・才木浩人 “飛ぶボール説”を歓迎「抑えた時のやりがいを凄く感じる」
ホーム開幕戦となる31日のDeNA戦(京セラドーム)に先発する才木が、ささやかれる“飛ぶボール説”を歓迎するように、ファイティングポーズを取った。
「バッターがある程度打てる環境の方が、ピッチャー的には抑えた時のやりがいを凄く感じる。全然、飛ぶようになっていい。見ている側も絶対にそっちの方が面白いと思う。自分みたいなタイプは、それでも真っすぐで押すところは押すピッチングができれば」
29日の巨人戦後、藤川監督が「どの球場も打球が少し遠くに飛んでいるような雰囲気がある。今シーズンは野球の景色が少し違うかもしれない」と打高投低を予見するかのような発言。それを受け、自身の思いを語った。
開幕カードのセ・パ合計18試合で飛び出した本塁打数は、昨季の22本に対し、今年は26本を数えた。特に阪神は顕著。昨年は東京ドーム13試合で被本塁打9に対し、今年は3試合で4本だ。まだ1カードを終えた段階とはいえ、数字上は「飛ぶ傾向」が見える。
開幕投手の村上も、それを実感した1人。6回に泉口に許した左中間フェンス直撃二塁打を振り返り「あれは本当に“え?”と思った。(完璧な当たりではなく)こすっていて、おっしゃー、レフトフライと思ったら…。こっちのベンチ全員も驚いた顔をしていた」と手応えと打球の伸びとの乖離(かいり)を不思議がった。
日本野球機構(NPB)からのボール変更のアナウンスはなく、「説」の域を出ない。才木も村上も、それは百も承知だ。頭に入れておくべきリスクと認識した上で、才木は進むべき道を示した。
「上位に牧とか、宮崎さん、佐野さんという良いバッターがそろっている。自分の最初の登板なので、しっかり自分のペースで入れることを意識したい」
向けるベクトルは、あくまで自分。自慢の直球と磨いたフォークがあれば、ボールの飛び方に左右されることはない。(倉世古 洋平)

