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 ◇セ・リーグ 阪神12―6巨人(2026年3月29日 東京D)

 高卒5年目で初の開幕スタメンをつかんだ阪神・中川が、3試合続けて「6番・左翼」で先発し、2―1の3回1死満塁から左中間突破の2点二塁打を放った。赤星が1ストライクから投じたフォークを攻略。通算8打席目で今季初安打を刻むと同時に、記念すべき巨人戦初打点もゲットした。

 「もう、ランナーを還すことだけを意識して、打席に入った。どんな形でもいいので、チームに貢献したいと思っていきました」

 打った瞬間、魂の雄たけびを上げながら一塁を回った。白球は左中間を真っ二つに破り、フェンスに到達。三塁から中野、二塁から森下が生還したのを見届けると、塁上で再び吠えた。ド派手に天へと突き上げた右拳を豪快に振り下ろし、虎に確かな勢いを与えた。

 「普通にうれしかった。(フルスイングは)自分の持ち味なので消したくない。このままいきたいですね」

 “マン振り”の大技に加えて、小技もきっちりとこなした。5―6の8回。佐藤輝の左前打、大山の四球で築いた無死一、二塁で、捕手前へ一発で犠打を決めた。一塁ベースに頭から飛び込み、またもやナインを鼓舞。スタメンを離すまいとする、死に物狂いの22歳に触発された坂本、木浪の適時打は、必然だったと言っていい。

 「チームが勝てば何でもいい。きょうのことは切り替えて、次の試合に備えたいです」

 31日から、京セラドームで本拠地開幕戦に臨む。華やかな開幕カードを経験し、一皮むけた背番号68。その勇姿を、地元の虎党に披露する。(八木 勇磨)