「絶対帰ってこい」日本人ラリードライバー、歴史的快挙目前の“世界一長い10km”が話題「耐えた」「抑えた」一瞬ヒヤリ…固唾を飲んだ5分56秒

【WRC世界ラリー選手権】第3戦 サファリ・ラリー・ケニア(デイ4/3月15日)
【映像】快挙目前で一瞬ヒヤリ!固唾を飲んだ瞬間(実際の様子)
15日、WRC(世界ラリー選手権)第3戦の競技最終日デイ4が行われ、トヨタの勝田貴元が初優勝を果たした。日本人として34年ぶりにWRC優勝者に名を連ねた勝田だが、最終SSではヒヤリとさせるシーンもあった。
競技最終日、朝から抑えめに走り続けた勝田は、最終SS20パワーステージ開始前の状態で、2位のアドリアン・フルモーに対し、42秒の差をつけていた。あとはリタイアせず、安全にフィニッシュするだけだったが、ステージ中盤の左コーナーの立ち上がりでマシンのリアをスライドさせてしまう。
解説で現役コ・ドライバーの小坂典嵩氏もその様子を見て、「今すこしテール出しましたね」と言及したが、ケニアの乾いた路面はマシンが1台走るごとにわだちが深くなり、グリップしにくさは増していく。つまり暫定トップで最終ドライバーの勝田は最も不利な状態だった。
さらにその後のコーナーでもリアを滑らせてスピンしそうになったが勝田は懸命に堪えた。この勝田の走りに対し、視聴者からは「世界一長い10kmだ」「抑えた!」「あんな流れるのか」「耐えた」「絶対帰ってこい」などの応援メッセージが寄せられていた。
結果、マージンを持ちながらも薄氷の走りでフィニッシュラインを駆け抜けると、タイムは5分56秒2。SS20の順位は9位だったが、参戦94戦目にして勝田はWRC初優勝の栄冠を掴んだ。放送陣、ファン、チームと誰もが固唾を飲んだ見守った約6分間は、多くの人にとって一生忘れられない時間となった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権2026』/(C)WRC)
