この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2026のMANGOSTEEN電動原付ブースを紹介

■580Wモーターで55km/hでの走行も可能な性能でタンク風バッテリー交換式を採用

■原付枠で特定小型との住みわけを図った実用電動モビリティである

幹線道路も走破可能な実用電動モビリティ

 2月13日から開催された「大阪オートメッセ2026」は、史上最多規模となる700台超の展示車両を集めて開催されました。21万人以上が来場し、インテックス大阪の各ホールは大きなにぎわいを見せました。スポーツカーやSUV、軽自動車まで多彩なジャンルが揃い、エアロや足まわりなど最新パーツの発表も実施。カスタムカー文化の広がりと深化を感じさせる内容となりました。

 場内は多くの気合いが入ったカスタムカーが目白押しでしたが、そのなかでちょっと毛色の違う展示があったので話を聞いてみました。訪れたのは「MANGOSTEEN」という電動スクーターの展示ブースです。

 “電動原付”と聞いて「?」と疑問が浮かんだ人もいるでしょう。いまは自転車に代わる短距離の移動手段として免許不要で乗れる“特定小型原動機付自転車(以下・特定原付)”の話題が中心の気配があるので、この展示車両を目の前にして、「あえて原付? しかもこの見た目で?」という疑問がわきました。

 予備知識として、“原付一種”についておさらいしておきましょう。2025年11月から新たな排出ガス規制が適用され、総排気量50cc超125cc以下で最高出力4.0kW以下に制御した車両が「原付免許」で運転できるよう道路交通法施行規則の一部改正が2025年4月1日から施行されました。原動機付き自転車をリリースしているメーカーは、排気量125cc以下のエンジン(またはモーター)を4.0kW以下にデチューンして、これまでの原付枠で販売する流れになっています。

 一方の“特定原付(電動キックボードなど)”ですが、こちらは定格出力が0.60キロワット(600W)以下で、かつ最高速度を20km/h以下に制限しています。サイズも1.9m×0.6m以下と決められています。サイズ比較として、スーパーカブは全長が範囲内ですが幅が少しオーバーします。この条件を守った車両なら、16歳以上が免許不要(ヘルメット努力義務)で公道を運転できます。

 このマンゴスチン、見た目の印象から“特定原付”かと思いましたが、じつは“原付”の枠で登録する車両だそうです。

 搭載されているDCプラシレスモーターは定格出力が580wとなっているので、出力面では“特定原付”の枠に収まりますが、速度の制限を設けていないため、その枠に収まらず、一般の“原付”として運用するモビリティとして販売されています。

 “原付”なので法定最高速度は30km/hですが、性能的には50〜55km/hというポテンシャルを秘めています。どちらかというと自転車寄りの雰囲気ですが、ちょっとした幹線道路も気兼ねなく走ることができそうです。

原付登録で実用性も○

 ユニークなのは、フレームの上部に載っているガソリンタンク的なユニットがバッテリーという点で、複数所有すればこのユニットを交換することで、チャージのロスが最小限で済ませられるでしょう。中身は91セルのリチウム3元タイプで、容量は20Ahとなっています。

 重量は34.3kgと、スーパーカブと自転車の中間くらいの感覚です。男子なら、頑張ればひとりでももち上げることはできそうです。気になるのは航続距離ですが、満充電で約50kmとのことなので、チョイ乗りメインなら週に1〜2回くらいの充電頻度でしょうか。

 また、このクラシックなオートバイを連想させるテイストが外観のポイントとなっていますが、ラインアップは現在この「FT02 シリーズ」として、同じフレームと動力モーターで統一されているようです。そのなかで、「第1種原動機付き自転車」、「第2種原動機付き自転車」、そして出力を制限した「特定小型原動機付自転車」という3種の展開を行っています。

 フルパワーの定格1000Wを発生させるのが「第2種原動機付き自転車」の「FT-02 1000」で、最高速度が55〜60km/hともっとも高く、ふたり乗りが可能なシート形状となっています。次いで出力が高いのが、上で紹介している定格580Wで「第1種原動機付き自転車」の「FT-02 580」です。

 その小径ホイール版が「FT-02 MINI」で、コンパクトさが魅力となります。そして、最高速度を20km/h以下に制限した「特定小型原動機付自転車」の「FT-02 UrbanMINI」が加わります。購入してからカスタマイズが楽しめる雰囲気もあるので、ウデに覚えのある人はアレンジも楽しめそうです。

 価格は39万〜49万9000円(税込)とのこと。