Image: Museum of Failure/Gizmodo US

2023年5月13日の記事を編集して再掲載しています。

愛すべきミステイクから、筋金入りのニセモノまで。

失敗博物館(Museum of Failure)という移動ミュージアムがありまして、過去数十年のテックや医療、食物、性関係といった分野におけるさまざまな失敗作を展示しています。

例えば3D TVとかサイバーパンク2077、イーロン・マスクによるさまざまなプロジェクトなどなど。

立ち上げたのは心理学者のサミュエル・ウェスト氏で、彼は失敗の技術に魅せられつつ、世界中の企業に対しデザインコンサルティングを行っています。

失敗博物館に集まっているものはもちろん失敗だらけなんですが、それは少なくとも誰かが一時は革新的!とか、世界を変える!とか思っていたアイデアたちでもあります。

ニューヨーク・ブルックリンのIndustry Cityで今年6月まで開かれている失敗博物館から、お気に入りの失敗を紹介していきます。

Juicero

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シリコンバレーにおける革新の履き違えを例示するとしたら、Juiceroはぴったりです。

専用マシンに材料(果物や野菜)の専用パックをセットすると、フレッシュなコールドプレスジュースを作れるっていう仕組みで、このハイテクガジェットで健康になれるって触れ込みでした。

が、この数百ドルのマシンがなくても、パックを手で絞ればジュースが出てくることが発覚。発売から1年ほどの、短い命でした。

ROLAND TB-303

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ROLAND TB-303は小さなシンセサイザーで、1980年代初期にベースギターを代替する狙いで発売されましたが、ミュージシャンからは「音が全然ベースじゃない」って否定されてたんです。

ベリンガーがMOD化した「TB-303」のクローンを正式発表。199ドルでレアなサウンドが手に入る!

販売停止されてから再評価され、今では写真のようなクローンが出ていたりするくらいですが、そのタイミングは遅すぎ、市場もニッチすぎたのでした。

We-Vibe 4

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We-Vibe 4はセックストイで、Bluetoothリモコンやスマホアプリがあり、世界のどこからでも動かせました。

ってことは、パートナーが遠隔で操作して…とかもできるのがミソだったんですが、それで歓喜してたのはユーザーだけじゃありませんでした。

失敗博物館の説明によれば、ハッカーの調査で、We-Vibe 4がユーザーのクライマックスとか性癖といったセンシティブなデータを集めてることがわかったのです。We-Vibeは集団訴訟を起こされ、和解金375万ドル(約5億円)を支払う結果になったのです。

Theranos

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エリザベス・ホームズ氏は2003年にスタンフォード大学を中退し、血液1滴で数十項目の検査が可能と称するTheranosを創業。著名投資家から多額の資金を集めて「スティーブ・ジョブズの再来」と持て囃されました。

でも、2015年、内部告発からその「独自技術」のウソが発覚。彼らの血液検査手法は、実際はまったく機能してなかったんです。

My Friend Cayla

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My Friend Caylaはスマホアプリを介してネットにつながり、音声認識で子どもの質問を聞き取ってネット検索して答えを出したり、話をしたりできました。

でも、ハッカーの実験で、My Friend Caylaのマイクやスピーカーには第三者が簡単にアクセスできてしまうことが発覚。子どもの音声などのデータの扱い方にも疑念が浮かびました。

プライバシー保護に対し厳格なドイツ政府は、My Friend Caylaを不正な監視装置と認定し、販売禁止はもちろんのこと、以前買っただけの人にも破壊を呼びかけました。

Groove Stick

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ドラムスティックって完成度が高くて、それ以上改善しようがない…と思いきや、そんなドラムスティックの革新に挑んだのがGroove Stickでした。

二股の形にすることで、ハイハットを2倍の速度で叩けるってのが売りです。理論上ではいいのかもしれないけど、現実には全然使いにくいんです。強いてメリットを言えば、スリングショットとしても使えそうってことくらいでしょうか。

Hula Chair

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フラダンスってのんびりした踊りのようでいて、腰の動きが激しくてかなり良い運動になるんですよね。

Hula Chairは、そんなフラダンスの動きを座ったままできて体幹美人になれる椅子…って触れ込みだったんですが、当然ながら座り心地は全然良くなく、結局廃れてしまいました。

Google Glass

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Google Glassは、今思えば革新的だったかもしれませんが、時代に先行しすぎたのでしょう。

メタバースはまだ立ち上がってませんが、カメラを搭載していて、音声コントロールやネット接続ができるメガネは、今なら便利に感じます。

でも、高すぎる価格やプライバシーの問題、バッテリーの短さ、運転中の使用問題などなどで、Google Glassはブームを起こすことなく消えてしまいました。

Jarts Lawn Darts

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尖ったおもちゃなんて最近はめっきり見なくなったけど、このJarts Lawn Dartsは80年代米国ではだいぶ普及してたみたいです。

先端が金属のダーツをリングに投げるシンプルなゲームで、米国の家の広い芝生で楽しく遊ばれてたんでしょうね。ただ、このダーツはそこまで鋭利じゃなかったものの、まあまあの重さがありました。

失敗博物館によれば、このおもちゃで6,000人の子どもが重傷を負い、死亡例もあったそうですよ…。

現代の失敗候補たち

失敗博物館は、これから失敗しそうなプロジェクトも紹介しています。メタバースとかAmazon Alexaみたいにすでに失速しているものもあれば、ChatGPTみたいに今まさに開発が進んでるものもあります。

実際はどんなアイデアがどう進化・衰退していくのか、見守っていきたいです。