手に抗議のメッセージを記して見せるオレナ・スマハ【写真:ロイター】

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ミラノ・コルティナ五輪

 ミラノ・コルティナ五輪ウクライナ選手の追悼行為を巡り、波紋が広がっている。男子スケルトンのウラジスラフ・ヘラスケビッチが、ロシアウクライナ侵攻で戦没者となった人々の顔をデザインしたヘルメットを用意。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)がこれを認めなかった。10日(日本時間11日)には、女子リュージュのオレナ・スマハが手に抗議のメッセージを記していた。

 英紙「ザ・ガーディアン」によると、ヘラスケビッチは練習で戦没者の顔がデザインされたヘルメットを使用。IOCはこれを認めず、代わりに追悼のための黒い腕章を着用することは認めたという。ウクライナ側は、政治的発言を禁じるオリンピック憲章第50条に違反しないと主張。異議申し立てを行っている。

 リュージュ女子1人乗りに出場したスマハは、ヘラスケビッチの追悼を支持。グローブをつけた左の手のひらに「Remembrance is not a violation(追悼することは違反ではない)」と英語で記した抗議文を見せた。

「ザ・ガーディアン」の記事では「ウクライナの選手たちは、自国の戦没者のための『追悼のヘルメット』を禁止するという決定に対して怒りが高まる中、競技中のロシアによる侵攻への抗議を禁じるIOCの規則に対する反抗を強めている」と紹介された。ヘラスケビッチは自身のインスタグラムで「ただただ心が張り裂けるような決定だ」と、ヘルメットの使用禁止に胸中をつづっている。

(THE ANSWER編集部)