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40年前に描いたAIの脅威が現実に。

アバター』シリーズで知られるジェームズ・キャメロン監督ですが、『アバター』よりもずっと前の1981年に描いた『ターミネーター』とその続編『ターミネーター2』(1991年)では、人工知能が強大な力を持ち、人類に反旗を翻す世界を描き出しました。

40年以上経った今、その未来像があまりにも現実味を帯びてきたため、監督は新たな『ターミネーター』の製作に慎重な姿勢を見せています。

新作『ターミネーター』の構想

昨年、ジェームズ・キャメロン監督は『ターミネーター』シリーズの新作に取り組んでいることを明かしましたが、その内容は「完全に機密事項」だと述べていました。

「もし誰かが情報を漏らしたら、危険なロボットエージェントを送り込まなければならなくなるかもしれませんからね」と監督は冗談を交えて語っていました。そして今週、io9は12月19日公開の新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の取材でキャメロン監督に、その後の進展について尋ねると、監督は快く答えてくれました。

「あと1ヶ月ほどで今作のプロモーションが終わるので、執筆に時間を割けるようになります。次のプロジェクトについて、どの順番で取り組むかなども考えられるようになりますね。

新しい『ターミネーター』でやりたいことをまとめたメモが、これくらいの厚さになっているんです」と、指で約7〜8センチほどの幅を示しながら、「私はいつも脚本をこうやって始めるんです。脚本に全力で取り組むつもりです」と語ってくれました。

「SFが現実を追い越してしまった」監督の苦悩

正直に言うと、難しいんです。SFが現実に追いついてしまった。それどころか、今や現実がSFを追い越しつつあります。

私たちはSFの世界に生きていて、かつてはSF小説や映画の中にしか存在しなかった問題に、文字通り現実のこととして対処しなければならなくなっています。

1984年に『ターミネーター』を作った時のような先見性を持つことは、もう無理でしょう。1年後、2年後に何が起こるか、誰にも予測できない時代ですから。でも、でも、せめて数年先を見据えて、時代遅れにならない作品を作りたいと思っています。

今後のプロジェクトと『ターミネーター』の行方

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の公開後も、キャメロン監督にはほかにも検討中のプロジェクトがいくつかあります。第二次世界大戦中の原子爆弾を題材にした映画や、『The Devils』という本の映画化などです。

さらに『アバター』の続編もあと2作控えています。監督が新しい『ターミネーター』を時代遅れにならない形で作るためのアイデアが見つかるかどうかは、まだわかりません。しかし監督が今もその構想を入念に練っていることは確かです。

どんな作品が出来上がってくるのか、ちょっと先になりそうですが楽しみですね。