東京で楽しめる夏の麺“担々麺”5選!汗して啜るクセになる美味
冷たい麺で満腹&クールダウンは捨てがたい。しかし、啜るごとに刺激が口中を駆け巡り、額に汗して頬張る辛い麺も暑い夏にこそ食べたい一品だ。今回は、辛い麺の代表・担々麺を集めました!
【辛さ★3】四川の味と香りが複雑に絡み合った完成度の高さに感服『11区担担面』@高田馬場
子供の頃から中国雑技団で活躍していた店主の菅原道真さん。故郷の文化を広めたい、その想いは場所が舞台から店に変わっても同じだ。
「四川には24の味や香りがあると言われ、その重なりで料理を表現します」。
この担々麺もまさに言葉通り。炒ったゴマと揚げピーナッツをペーストにしたタレの甘みとコク、3種の唐辛子を使ったラー油の辛さと香ばしさ、上物の四川花椒のシャープな痺れ感。
11区担担面汁あり1300円(パクチー+150円)

『11区担担面』11区担担面汁あり 1300円(パクチー+150円) 肉味噌をスープに混ぜればさらにコクが増す
書ききれないほど要素が詰まっているのに、どれもが主張しすぎず複雑に、でも正円を描くようなバランスで調和していた。
並外れた完成度ながらもオープンからちょうど2年を迎えたところ。専門店も人気店もひしめく東京で、こんな担々麺を見つけたよろこびに万歳三唱だ!

『11区担担面』(左)代表 菅原道真さん、(右)シェフ 高橋勇多さん
代表:菅原道真さん、シェフ:高橋勇多さん「夜は中国各地の料理を楽しめるコースも」

『11区担担面』
[店名]『11区担担面』
[住所]東京都新宿区高田馬場1-31-8高田馬場ダイカンプラザ2階
[電話]03-6233-7299
[営業時間]11時〜15時(14時半LO)、17時〜22時(21時半LO)
[休日]日(ほか月に2日不定休あり)
[交通]JR山手線ほか高田馬場駅戸山口から徒歩3分
【辛さ★3】飲み干したくなるすっきり&コク深な無化調スープ『担々麺琉帆(ルパン)』@西新井
店主の森元誠さんが担々麺を学んだのは、かつて赤坂にあった四川料理の名店。その味をベースに改良を重ねて自身の味を生み出した。
麻辣担々麺1050円

『担々麺 琉帆(ルパン)』麻辣担々麺 1050円 肉味噌に使う四川省漢源産の花椒で痺れと香りを
無化調が信条で甜麺醤も京都の赤味噌と三温糖で手作りし、胡麻ダレもフレッシュな風味を守るため週に2度もせっせと仕込む。そうして生まれた一杯に挑めば、鶏ガラスープのすっきりとした飲み口から、ゴマの香ばしさが鮮やかに返ってきて後味を酢の心地よい酸味が引き締める。
店があるのは住宅街という土地柄もあり、チビッコでも食べられるノーマルのラー油なしから、大人仕様の生姜と豆板醤の辛さを効かせた「香辣担々麺」、痺れる花椒の「麻辣担々麺」と3種類を用意して、辛さのカスタマイズも思いのままに楽しめる。

『担々麺 琉帆(ルパン)』店主 森元誠さん
店主:森元誠さん「年代問わず、愛される味を目指しています」

『担々麺 琉帆(ルパン)』
[店名]『担々麺琉帆(ルパン)』
[住所]東京都足立区栗原1-18-8第一宝ビル102
[電話]03-5856-5368
[営業時間]11時半〜15時、18時〜23時、日・祝:11時半〜21時半
[休日]月(祝は営業、翌火休)、第1火
[交通]東武スカイツリーラインほか西新井駅東口から徒歩7分
【辛さ★2】中国西北地方の麺文化を知る至福の1杯『沙漠之月』@池袋
たった6席の狭小店を切り盛りするのが甘粛省出身の英英(インレイ)さん。そこは小麦文化が盛んな土地で食事の度に麺を打つのが日常なんだそう。
なのでここで出される餃子の皮はもちろん手打ちだし、ビャンビャン麺だってこねて伸ばしてあっという間に出来上がり。担々麺に使うのは歯切れのよいコシの細麺で、味付けも日本式のそれとは異なる故郷のスタイル。
担々麺900円

『沙漠之月』担々麺 900円 内陸部の漬物“ヤーツァイ”と炒めた挽肉をのせ旨みとコクをプラス
まずは丼に刻んだネギや生姜を放り込み、そこへ醤油やゴマダレなどの調味料を手早く合わせる。味の決め手が帰省の際に農家から仕入れる2種類の山椒と、素材を複雑に組み合わせた自家製ラー油。タレと絡んだ麺から膨らむ、香り、痺れ、辛さはどこかエキゾチックな表情で食べるほどに深みにはまる。

『沙漠之月』店主 英英さん
店主:英英さん「麺の他に、お酒に合う一品料理もたくさんありますよ」

『沙漠之月』
[店名]『沙漠之月』
[住所]東京都豊島区東池袋2-63-15アミューズ館パート2・3階
[電話]080-6634-9898
[営業時間]17時半〜23時
[休日]日、祝の月
[交通]JR山手線ほか池袋東口から徒歩8分
【辛さ★4】火鍋のスープが生む複雑で多重な香り自分好みの味変も『ファイヤーホール4000虎ノ門』@虎ノ門
四川の料理人、菰田欣也氏が手がける火鍋専門店で出すのが、自慢の麻辣スープで作る担々麺。鶏ガラ、豚骨、牛骨からとるダシに陳皮や当帰などの漢方食材も入り、まろやかなゴマの風味から多重な香りが立ってくる。
火鍋担々麺1200円(夜は1400円)※トッピング赤+100円

『ファイヤーホール4000虎ノ門』火鍋担々麺 1200円(夜は1400円)※トッピング赤+100円 トッピングした唐辛子の辛さによりスープのコクも膨らむ
さらに麺だ。自家製の細打ちは、そのしなやかな風合いから思いもよらぬほど力強い小麦の旨みが膨らんで、スープとの計算された組み合わせに舌を巻いた。それ自体は辛さも痺れも控えめで、さらに自分好みに寄せるならオリジナルスパイスのトッピングを。
熟成唐辛子粉の「赤」はまろやかな辛さ、花椒などをブレンドした「黒」は爽快な香りと痺れ、そして「黄」は舌を刺すような最強の刺激を生んでいて、味わいが一変するのも楽しい。

『ファイヤーホール4000虎ノ門』料理長 中根経浩さん
料理長:中根経浩さん「この時期限定の“冷やし”もおすすめ!」

『ファイヤーホール4000虎ノ門』
[店名]『ファイヤーホール4000虎ノ門』
[住所]東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門ヒルズビジネスタワー3階虎ノ門横丁内
[電話]03-6807-3995
[営業時間]11時〜14時半(14時LO)、17時〜22時(火鍋:21時、単品&ドリンク21時半LO)※土・祝は14時から通し営業
[休日]日
[交通]地下鉄日比谷線虎ノ門ヒルズ駅B3出口から直結
【辛さ★1】クリーミーなコクとスモーキーな香りがクセになる一杯『福籠叉焼(フーロンチャーシュー)』@中野
本場四川リスペクトなそれもいいけれど、日本人はアレンジも大得意。担々麺の新味に出合ったのが叉焼を看板にするネオ町中華だ。
こちら、祖師ヶ谷大蔵の人気ラーメン店「鶯屋」の系列で、麺類に関してはそもそもプロ。オフホワイト色のスープはゴマペーストにクリームチーズも合わせ、まろやかさとコクをアップ。
担々麺780円(豚バラ叉焼半盛+220円)

『福籠叉焼(フーロンチャーシュー)』担々麺 780円(豚バラ叉焼半盛+220円) 叉焼をトッピングすると、さらにスープの香りとコクが増す
それに麺も担々麺といえば細麺が王道だけれどピロピロの口当たりが楽しい平打ち麺を濃厚スープに寄り添わせている。上にのる肉味噌も豚ミンチでなく甜麺醤で炒めた叉焼の角切りで、スモーキーな香りとミルキーなスープの相性は言わずもがなだ。
オリジナルの要素をたくさん盛り込んでも食べれば確かに担々麺。こんな変化球を待っていた!

『福籠叉焼(フーロンチャーシュー)』店主 鎌倉良行さん
店主:鎌倉良行さん「叉焼はお持ち帰りもご用意しています」

『福籠叉焼(フーロンチャーシュー)』
[店名]『福籠叉焼(フーロンチャーシュー)』
[住所]東京都中野区新井1-14-14
[電話]03-6454-0444
[営業時間]11時半〜15時、17時〜21時(日:11時半〜20時)
[休日]無休
[交通]JR中央線ほか中野駅北口から徒歩8分
撮影/小島昇(11区担担面)、小澤晶子(琉帆)、西崎進也(沙漠之月)、鵜澤昭彦(ファイヤーホール4000虎ノ門)、谷内啓樹(福籠叉焼)、取材/菜々山いく子

『おとなの週末』2025年7月号
※★は辛さの目安です。
★1…おいしい辛さ ★2…額にじんわり汗する辛さ ★3…汗が流れるほどの辛さ ★4…辛いもの大好きならちょうど良いかも ★5…心して食べてほしい辛さ
※月刊情報誌『おとなの週末』2025年7月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「リピート必至の旨辛麺3選でも、絶品の麺をレポートしています。
