「監督がいない」高校バスケ大会で才能発掘、Bリーガー誕生の実績も 馬瓜エブリンが思い描く「3×3の甲子園」
姉妹プロデュース、3人制バスケ大会イベント会見で登壇
女子バスケットボール日本代表の馬瓜エブリンが28日、3人制バスケットボールの大会イベント「第4回 3×3MARVELOUS∞(マーベラスエイト)高校生バスケトーナメント」開催発表会見に出席した。実妹で、2021年東京五輪の3×3日本代表でもある馬瓜ステファニーとともに企画プロデュースし、今年で4年連続での開催。高校生を対象とし、各チームには監督不在という特殊な大会にした背景には「高校生の時に、こんな経験がしたかった」との思い、そして、才能の発掘という野望も。「3×3の甲子園みたいな形を作っていきたい」と、息巻いている。
3×3バスケットボールは、21年の東京五輪で正式競技に採用されて以来、ストリート発祥のカルチャーとして若年層を中心に人気が向上。こうしたムーブメントの中、馬瓜姉妹の「高校生の時にこんな大会に出たかったよね、こんな経験したかったよね」という思いから「マーベラスエイト」は、22年に誕生した。
昨年の大会では男女の高校生チームが3チームずつ参加し、岡山と愛知で予選大会を開催。決勝大会は、馬瓜姉妹の地元である名古屋市の久屋大通パークで行われ「2500名ぐらいの方々がコートを取り囲んで、休日を盛り上げるような素晴らしい大会になりました」(馬瓜エブリン)と胸を張る。
大会の醍醐味の1つと謳われているのが、「監督がいない」ルール設定。試合中のタイムアウトや作戦指示は、すべて選手自身で行う。高校生が型にはまらない、自由なプレースタイルで表現する“自立するバスケ”の提唱だ。選手が主体的に考え、行動する力を育む、いわゆるボトムアップ型理論を導入するケースは近年、高校の部活動を中心に増えつつあるが、馬瓜エブリンは「もっとあった方が良い」と支持する。
自身はインターハイ優勝25回を誇る強豪・桜花学園高の出身。寮で過ごした高校時代、当時の練習は監督主導のトップダウン型だった。「監督がいない経験を自分は高校生の時にしたことがない。厳しい監督の中で、その良さもありつつ、自立っていう部分はもっともっとあった方が良かったなっていう思いもある」。自ら考え、いかに行動へ移せるか。高校年代での経験値が、その後の人生において重要だと感じるからこその言葉だ。
出番に恵まれない若き才能の発掘にも主眼
「マーベラスエイト」では、選手の発掘にも力を入れている。大会には、男女のバスケ強豪校が集結。多くのメンバーが集う強豪高校となれば、中にはベンチを温めたり、メンバー外となってスタンド応援したり、悔しい3年間を送る選手もいる。「マーベラスエイト」は、若きタレントの潜在能力を最大限に引き出し、伸ばす場でもある。
これまで開催された大会後、嬉しい反響もあった。「(大会が)終わった後にウィンターカップでめちゃめちゃ活躍してくれましたっていうフィードバックもいただいた」と明かし、大会出場後にBリーグのチームに所属したケースも。「本当に少しずつ少しずつ成長しているなと思っておりまして、昨年までの第3回大会もそうですけど、手触り感がある大会だと思ってます」とにんまり。大会のさらなる拡大も視野に「3×3の甲子園みたいな形を作っていきたいなと私自身今思っております」と、今後への夢を語った。
三井不動産株式会社、株式会社ドームら協賛企業のサポートの下、第4回大会となる今年は新たに、東京、大阪予選も追加。岡山、愛知を合わせた全国4都市での開催となる。予選には各地域男女3チームが出場。大阪(8月23日)、岡山(同30日)、東京(9月6日)、愛知(13日)の順に行う。勝ち上がった男女各1チームずつ(計8チーム)が、9月15日に名古屋市の久屋大通パークで実施される決勝大会へ進む。
(THE ANSWER編集部)
