Jリーグの野々村チェアマンがシーズン移行による変化ついて語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 Jリーグは2026年から、大会開催シーズンを“秋春制(8月開幕、5月閉幕)”へと移行。これにより、ヨーロッパの主要リーグなどと同じスケジュールでプレーすることで、Jリーグの選手が海外移籍をしやすくなり、国際的な経験を積む機会が増える。

 DAZNの『やべっちスタジアム』でこの話題が取り上げられ、ゲスト出演したJリーグの野々村芳和チェアマンが考えを語った。

 番組に出演した元日本代表DFの坪井慶介氏からの、「日本人の選手は安く買われるイメージがあるが、移籍の時期が(世界と)合うことによって変わることはあるのか」との質問に対し、野々村チェアマンは日本国内での意識の変化に触れ、こう説明した。

「シーズンを合わせたからすぐ移籍金が上がるとは思っていない。ただこれまで日本は国内での競争を一生懸命30年やってきたけど、世界と競争していかないといけないという意識に変わると思う。高く売ることがビジネスでは大事だということは、最近みんなよく思い始めている」
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 続けて世界との差を強調。「今は(世界では)年間1兆2000億円くらい移籍金があるんですよ。Jリーグが取れているのって20億ぐらいしかない」と説明した。

 そのうえで、「ただ、もっと絶対(移籍金を)取れる。日本の選手はレベルも高い。今は良い選手だからしっかりお金を払ってでも買いたいって思うぐらい、日本の選手のレベルは上がっている。その取り方、世界のマーケットの中で競争するということをやれるかやらないか、そこだと思う」と、さらにJリーグが成長するためには、世界と競争していくことが重要だとの見解を示した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部