The Tabelog Award 2025の「Best New Entry」受賞店をご紹介! よりすぐりの日本の高級食材を中華のテクニックで仕上げる、大阪の人気店

写真拡大 (全13枚)

「The Tabelog Award 2025」。初めてノミネートされた店舗の中でも特に「食べログユーザーから注目されている店」に贈られる「Best New Entry」を受賞したお店を紹介していく本連載。今回は2023年に大阪・京橋にオープンした「田中圭英」をご紹介。

Best New Entry受賞店をご紹介

2025年1月29日に発表された「The Tabelog Award 2025」。初めてノミネートされた店舗の中でも特に「食べログユーザーから注目されている店」に贈られる「Best New Entry」を受賞したお店を紹介していく本連載。今回は2023年に大阪・京橋にオープンした「田中圭英」をご紹介。

日本の高級食材を中国料理の技法で

カジュアルな飲食店がひしめく京橋東商店街を数分歩くと、他とは異なる重厚な雰囲気の一軒に出会う。ここが2023年にオープンした、多くのグルマンが一度は行ってみたいと口をそろえる中国料理店「田中圭英」だ。

中国料理店とは思えないシンプルな外観。店名「田中圭英」は店主の名前。美しい鏡文字が店名に相応しい

店主の田中圭英さんは、1991年生まれで、大阪狭山市出身。TV番組「嗚呼!花の料理人」を見て、「料理人って、カッコいいな」と思い、その道を志す。大阪あべの辻調理師専門学校に入学し、洋食、和食、中国料理を経験する中で、麻婆豆腐のおいしさとコスパの良さに感動し、辻調理技術研究所 中国料理研究課程へ。同校で講師を9年務める。「生徒たちに調理技術を教えることはもちろん、料理番組のアシスタントを務めたり、教科書の編集を担当したりするなど、多くの経験をしました」。その後、天満の立ち飲み居酒屋「さんま黒焦げ食堂」でシェフを務め、一躍人気店へ。「最初、料理はアラカルトでしたが、コロナ禍で貸し切り営業となり、コース料理へ変更。今の店のスタイルへとつながりました」

「毎日料理するのが楽しみで、日々の積み重ねが今につながっています」と話す田中さん

2023年に独立し、選んだ街は京橋。「賑やかで、人同士が近しいところが気に入りました」と話す。料理は日本のおいしい食材を中国料理の技法で仕上げることを軸としている。「多くの中国料理は食べ疲れしてしまい、食後感が重いことも。だからこそ、自分の店は他との差別化を図るためにも、高級食材と言われる、とことんよいものを全国から集めています。東京では高級寿司店で使うようなネタで中国料理を作っていますよ。もっと言えば、イタリア料理のソースを使うこともあるので、もはや中国料理ではないですよね」と笑う。だからこそ、店名にはジャンルを掲げず自身の名前を選択したのだろう。加えて「何よりもお酒に合う料理をお出ししています。凛とした高級店であることよりも、わいわいがやがや飲みながら食べてみんなで楽しむこと、居心地のよさを大切にしています」と田中さんは話す。

繊細な味付けの前菜にはワインや日本酒、ザ・中国料理の炒飯、麻婆には紹興酒がおすすめ。中国では最高級のお酒とされる茅台酒やレアなお酒も多数揃う

「Best New Entry」は驚き&喜び

「Best New Entry」受賞に関しては「本当に、びっくりしましたね」とのこと。「賞がいただけるのはうれしいことです。テレビで見ていたようなトップシェフたちにお会いできてテンションがあがりました。10年後、20年後には業界の中で、アピールができればよいですよね。お客様には“田中に会いに行こう!” “友達の家でご飯を食べよう!”というくらい気楽に食事を楽しんでもらえると嬉しいです」

店はカウンターのみ。「料理はエンタメ。目の前で作って出てくるライブ感を大事にしています」

22,000円のコースから4品ご紹介

営業は17時〜、20時〜の2部制。各8名のみのプレミアシートは、現在は新規予約申し込み停止中だ。今回は、約14品味わえるコース(22,000円、税・サービス料込)から4品をご紹介する。

まずは、前菜の2品目に供される一品。熊本県天草産のヨコワは「余韻が長く、飲み込んでからも魚の味が残ります」と田中さん。ソースには鹿児島産九条ねぎ、太白ゴマ油、喜界島産ゴマをたっぷり使用。中国産山椒をトッピング。

鮮魚の仕入れには力を注ぎ、天草の本田屋から
熊本県天草産のヨコワをオリジナルの椒麻ソースで

焼売2種。最近出会った素材の中でおいしくて印象的だったという、静岡県産の大浦ごぼうを使った焼売は焦がし醤油で調味。もう1種はあんに菜の花と白菜、味噌を使用。点心は奥様が担当する。

季節の素材を使った焼売2種

コースの〆は4品供される。炒飯、麻婆豆腐、中華そば、冷たい担々麺の中から2品ご紹介。

炒飯には、ズッキーニ、しらす、白魚、白ネギ、レタス、XO醤を使用。多くの素材がありながらも、絶妙のバランス。ご飯はぱらぱらで野菜はしゃっきりと食感も魅力だ。

豪快な調理風景も楽しみの一つ
炒飯は大皿でどんと出され、好きなだけ取り分けられるスタイル

和牛のスジ肉と下仁田こんにゃくでどて焼を作ってから麻婆豆腐へ。甘辛く深みがあり、他では味わったことのない麻婆豆腐だ。「遠方からのお客様も多いので、関西風の麻婆豆腐です」と田中さん。

手際よく調理され、大皿へ。一気に店内に香りが立ち込める
こちらも〆のスペシャリテ、麻婆豆腐

今日よりも明日、もっとおいしく

今後の展開について伺うと「正直、10年後や20年後はどうなっているかわかりません」とのこと。ただ、「料理が好きで、24時間料理のことばかり考えています。今日より明日、明日より明後日、もっともっと料理上手になって、日本のおいしい素材をもっとおいしくできると思うので、そこに力を注いでいきますよ」と田中さんは笑顔で話してくれた。

「もう少し大きな厨房の店に移転したいかな。炭床を置きたいですね」と田中さんは話す

<店舗情報>
◆田中圭英
住所 : 大阪府大阪市都島区東野田3-7-1 東シャトービル
TEL : 不明の為情報お待ちしております

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

取材・文:木佐貫久代 撮影:東谷幸一

The post The Tabelog Award 2025の「Best New Entry」受賞店をご紹介! よりすぐりの日本の高級食材を中華のテクニックで仕上げる、大阪の人気店 first appeared on 食べログマガジン.