広島時代の丸佳浩【写真:荒川祐史】

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巨人・丸の食事量は「“おお”って感じ」

 巨人・丸佳浩外野手は2007年高校生ドラフト3巡目で千葉経大付から広島入り。2016、2017、2018年の広島3連覇に大きく貢献した。2018年オフに国内FA権を行使して巨人に移籍したが、広島・大野寮(廿日市市)寮長の道原裕幸氏によると、入団当初から目立つ存在だったという。「よく食べる選手でしたし、バッティングも芯に当てるのがうまかった。高校を出てすぐで、あそこまでできるのはそうはいませんよ」と言い切った。

 道原氏は選手の“食”には特に目を光らせている。「朝ご飯を食べて、練習に行く、試合に行くというのは当たり前のことですからね。朝飯も食べずに仕事するようではね。2軍は朝が早いんだから、絶対食べなさいって。食べるのが義務だってね。決められた食事の時間に遅れたり、残すことがないように注意しています。夕食も含めて、よく食べる選手がいい選手にもなっていますよ」。そこで真っ先に思い出すのが丸。その食べっぷりが印象に残っているという。

「まずは決められたメニューがあるんですが、食堂にはそれ以外にもまだまだおかずがいっぱい置いてあるんです。それを自分で取って食べる。好きなものを取って食べられるんですが、その量がすごかった。それからごはんの量もね。丼飯で“おお”って感じ。相撲取りみたい? そうそうそんな感じですよ」

 選手が食べることに集中している姿を見ると道原氏は思わずうれしくなるそうだ。「今はコンビニとかもありますけど、とにかく寮に出てくる料理はもう最高ですからね。自分が選手の時に、こんなのがあったらとか、大学時代にこんなのを食べていたらなって思いますね。それくらいの大ご馳走ですからね」。ちなみに今は食事中にケータイを見るのはOK。以前は駄目だったが、時代の流れでそれくらいはいいだろうとなったそうだ。

坂倉将吾は「自分の時間帯を持っていた」

 丸の打撃技術に関しては「その頃、僕はバッティングピッチャーで投げたりもしましたから、すごさがよくわかったんですよ」と明かす。「バッティングコーチも見てたでしょうけど、僕も言いましたからね。『あれは芯に当てるのがものすごくうまいぞ』って。ちょっと違いましたよ、本当に。実際、あれだけの選手になりましたしね」。まさに、その見立てもバッチリだったわけだ。

 日大三高から2016年ドラフト4位で入団した坂倉将吾捕手の打撃も「いいものを持っているなと思った」と言う。技術の話ではないが「坂倉は入団した時から自分の時間帯みたいなものも持っていました。朝7時から朝食があるんですが、彼は30分前に起きて散歩をするんです、寮の周辺を。『どうした、どこへ行くんや?』って聞いたら『散歩してから食べますから』って。一人だけですよ。それを1年間ずっと続けました。1日の流れがあったんでしょうね」。

 今シーズンの坂倉は捕手としての飛躍も目指している。元捕手の道原氏にとっても気になる存在のひとりだ。「キャッチャーでグッとよくなってくれれば、うれしいですからね」。大野寮時代に散歩に出掛けていた姿を思い出しながら、その成功を祈っている。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)