Malwarebytesは8月2日(米国時間)、「How to protect yourself and your kids against device theft|Malwarebytes Labs」において、学校やキャンパスにおけるモバイルデバイスやノートパソコンの盗難や紛失を防ぐ方法を紹介した。原文では、学生を対象としているが、モバイルデバイスのセキュリティ対策という点では、ビジネスマンにも有益なアドバイスといえよう。

How to protect yourself and your kids against device theft|Malwarebytes Labs

スマートフォンやノートパソコンなどのモバイルデバイスを紛失した場合、機密データの損失、時間の浪費、仕事のやり直し、脅迫や嫌がらせなど深刻な事態に陥る危険性がある。紛失の可能性があるデバイスは一つとは限らず、タブレット、ノートパソコン、スマートフォンなど多岐にわたる。これら多くのデバイスを扱う中で、プライバシーやセキュリティの落とし穴の可能性をすべて解決するのは大変なことだが、ある程度は防ぐことが可能だという。

スマートフォンやタブレットは、ノートパソコンのような大きなデバイスと比較して紛失しやすい。また泥棒の恰好のターゲットでもある。ただし、モデルによってはデバイスに豊富なセキュリティオプションが含まれていることもあり、モバイルデバイスの盗難や紛失を防ぐための事前にできることがあるとのことだ。

モバイルデバイスのセキュリティ対策として、以下が紹介されている。

デバイスをロックする:パスコードや生体認証(指紋認証、顔認証など)で保護する

データを暗号化する:暗号化することでスクランブルされ、保護されたデータにアクセスするために正しい暗証番号が必要となる

iPhoneやiPadはFace IDやTouch IDまたはパスコードを使用する:これらを有効にすると標準で暗号化されるため、使用が推奨される

デバイスを探す機能を有効にする:この機能はほとんどのAndroidのセキュリティ設定にあるが、設定を見つけ出さなければならない。Apple製品の場合は、デフォルトで有効になっている可能性が高い

ノートパソコンに関しては、モバイル機器ほど簡単に紛失や盗難に遭う可能性は低いが、実際には紛失や盗難が起きている。外出先でノートパソコンが盗まれることを防ぐための方法も紹介されている。それは次のとおり。

物理的なセキュリティを怠らない :ノートパソコンおよび収納バックは一瞬たりとも放置しない。席を離れる時は必ず一緒に移動する

学校やキャンパスのルールを守る :利用しているノートパソコンが支給品である場合、標準でセキュリティツールが導入されている可能性がある。紛失や盗難に不安がある場合は、IT部門に問い合わせる

デバイスを暗号化する :Windowsにはいくつかのオプションが用意されている。Macの場合はFileVaultを使ってデバイスを暗号化できる

デバイスを探す機能を有効にする :Windows、Macともに機能が提供されているため、有効に設定しておく

Malwarebytesはデバイスを紛失することは悪いことだが、デバイスに保存されていたデータを失うことはさらにまずいことと指摘。データを完全に失わないよう、データのバックアップを推奨しており、毎日データバックアップする習慣を身につけることが重要だとしている。