蔡英文総統のフェイスブックページより

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(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は19日夜、フェイスブックを更新し、中国が台湾のバンレイシ(釈迦頭)とレンブの輸入停止を発表したことについて、「国際貿易の規範に反する」とし、「厳正なけん責」を表明した。

中国当局は19日、台湾に輸入停止について通知。パイナップルも今年3月から輸入を停止している。いずれについても害虫が理由だという。

蔡氏は「中国による一方的な国際貿易の規範違反はこれが初めてではない」とし、パイナップルの輸入停止に言及。正常な貿易における考えにのっとったやり方ではないのは明らかだとの考えを示した。また、このような干渉はオーストラリアやリトアニアに対しても行われているとし、「中国は国際貿易の規範を遵守するつもりが本当にあるのかと、国際社会に疑念を抱かせている」と指摘した。

蔡氏は、農家への影響を最低限にするよう行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)に要請したとし、農家を支援していく姿勢を示した。

(葉素萍/編集:楊千慧)