一転してドル売りへ! 節目は変わったのか? 外為オンライン佐藤正和氏
――8月の各通貨の予想レンジは?
復興ファンドの創設が決まったEUでは、当面はユーロが買われる可能性が高いと思います。ただ、米国も中央銀行であるFRB(連邦準備制度委員会)が、9月までの予定だった「緊急融資プログラム」を3カ月延長させて今年末まで継続することになり、さらに民主党は3兆ドルの経済支援を打ち出しています。米大統領選挙もあと100日を切り、大統領選挙に合わせて米中関係はさらなる悪化も予想されます。今後も何が起きても不思議ではない状況と言えます。8月の予想レンジは次の通りです。
●ユーロ円・・1ユーロ=122円−126円
●ユーロドル・・1ユーロ=1.1650ドル−1.2ドル
●英国ポンド円・・1ポンド=133円−138円
●豪ドル円・・1豪ドル=74円−76円50銭
――8月相場で注意する点を教えてください。
市場参加者は通常の月よりは少なくはなるとは思いますが、それでも全体の流れは「円高」と考えられます。1ドル=107円台に戻るのは大変で、そう簡単には戻らないかもしれません。それでも、円高が「1ドル=103円50銭」程度まで進んだ時は円買いと考えても良いのではないでしょうか。
いずれにしても、最悪のシナリオを常に頭に入れながらトレードすることが大切です。最悪のシナリオとは、たとえばコロナの新規感染者が日本全体で1日2000人程度まで増えてしまう、あるいは来年のオリンピックが中止決定・・・、といったところでしょうか。どちらも、経済に与えるインパクトは極めて厳しいものがあります。
その時点で、円が売られるのか、あるいは買われるのか・・・。緊張感をもって、市場をまめにウオッチすることです。(文責:モーニングスター編集部)。
