学生の窓口編集部

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アクション映画でよく見るのが、「未熟な若者が達人の弟子となり、強くたくましく成長する」という展開です。

例えば、両親の敵を討つために武道の達人に師事して、強大な敵に立ち向かうような展開はおなじみですね。そこで今回は、そうした師匠と弟子の「熱い師弟愛」を描いた作品をご紹介します。

『ベスト・キッド』(1984年)

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気弱な少年・ダニエルが、引っ越した先で不良グループからのいじめに遭ってしまいます。そんなダニエルを空手の達人・ミヤギが助けたことから二人の交流が始まる……というストーリー。

主人公のダニエルさんは、ミヤギに空手を教えてもらうことになり、その中で二人は信頼関係を育んでいきます。二人の「師弟愛」も魅力的ですが、一見雑用にしか見えないトレーニングにも注目。つい「ワックスがけ」がしたくなるはずです。

『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)


今は亡き偉大なボクサーである父に憧れ、同じようにボクサーになることを夢見るアドニス。そこで、父の親友であり伝説の元チャンピオンのロッキーに師事することになる……というストーリー。

ロッキーが盟友・アポロの息子を育て上げる、というだけでも『ロッキー』シリーズのファンは感涙ものですが、お互いに熱い気持ちでぶつかり合うロッキーとアドニスの関係もまたすてきです。

『リトル・ランナー』(2004年)

学校のはみ出し者だった少年・ラルフが、病気で昏睡状態に陥った母が目覚めるきっかけになるかもしれないと、ボストンマラソン優勝を目指す物語。

全くの素人だったラルフが、マラソンの元オリンピック選手だったヒバート神父の指導でめきめき成長していく姿が描かれています。途中でさまざまな困難が訪れるも、ヒバート神父はラルフを支え続け、ラルフも信頼に応えようとします。その師弟愛がさらなる感動を呼ぶ作品です。

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年)

天才的な頭脳を持つ青年と、彼のカウンセリングをすることになった心理学者との交流を描いた作品。主人公のウィルは高度な数学の問題をいとも簡単に解いてしまう天才。しかし、幼少期のトラウマが原因で他者との交流が苦手でした。そんなウィルのカウンセリングを担当することになるショーンも、最愛の妻に先立たれて失意の底にいました。

同じように心に傷を持つ二人は時に衝突し、時に本音をさらけ出しながら絆を深めていきます。師弟のようで、親友のような二人の関係が実に魅力的な作品です。

『小説家を見つけたら』(2000年)

プロのバスケ選手に憧れつつ、文学にも興味のある少年ジャマールと、過去のトラウマが原因で引きこもりの生活を続ける天才小説家フォレスターとの交流を描いた作品。

「文章を書く」という点においてはジャマールが弟子で、フォレスターが師匠ですが、ジャマールのまっすぐな気持ちが、トラウマから心を閉ざしていたフォレスターを解放していき、次第に二人は対等の友人に近い関係になっていきます。男同士の「友情」と「師弟愛」が楽しめる傑作です。

アクション系からヒューマンドラマまで、師弟愛が楽しめる作品をご紹介しました。このうち、『ベスト・キッド』と『クリード チャンプを継ぐ男』は続編も作られており、そこでも熱い師弟愛が堪能できます。機会があればご覧になってみてはいかがでしょうか?

(中田ボンベ@dcp)

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