リバプールのクロップ監督【写真:Getty Images】

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リバプールはアストン・ビラ戦で逆転勝利も… 指揮官は不満露わ「真の問題を抱えている」

 リバプールは現地時間2日、プレミアリーグ第11節でアストン・ビラと対戦し、2-1で勝利を収めた。

 試合後、ユルゲン・クロップ監督は3度あったVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)について言及。「正直に言うと笑いごとじゃないよ。あまりに深刻だ」と語り、VARによって「混乱するべきではない」と自身の見解を示した。米スポーツ専門局「ESPN」が報じた。

 リバプールは昇格組のアストン・ビラに対しリードを奪われる難しい展開となったが、後半42分にスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンのゴールで追いつくと、同アディショナルタイムにCKからセネガル代表FWサディオ・マネが決勝弾を奪い、劇的な逆転勝利をつかみ取った。

 この試合のポイントとなったのが3つのVARチェックだ。前半21分にアストン・ビラのエジプト代表MFトレゼゲが決めたゴールは、映像で確認された末に認定された。一方、同28分のリバプールのブラジル代表FWロベルト・フィルミーノのゴールは、VAR判定の末にオフサイドで取り消しに。またペナルティーエリア内でマネが倒された際にもVARチェックが入ったが、これもPKは与えられなかった。

 試合後、クロップ監督は「見てくれ。今、我々は真の問題を抱えている」とVARについて言及。勝利したことを考えると重要な問題ではなかったことは認めているが、「深刻な瞬間に直面している。サッカー界にとって非常に重要な瞬間だ」と指揮官は自身の見解を示すに至った。

「正直に言うと笑いごとじゃないよ。あまりに深刻だ。監督はサッカーの試合に敗れればクビになるんだ。それはまさにこのようなことがきっかけになる。実際に大きなことにはしたくないが、事実を明確にする必要はあるだろう」

 続けて「誰かが意図的に何かをしろと言っているわけではない。ただ、明確にすべきことがあるということだ」と語り、VARによる判定について改善が必要であると強調している。プレミアリーグだけでなく、世界各国で話題を呼んでいるVAR問題。今後どういった方向に発展していくのだろうか。(Football ZONE web編集部)