今週末のメルセデスは「シルバー・アロー」ではなく「ホワイト・アロー」

20世紀初頭、レーシングカーのカラーリングは各国を象徴するナショナルカラーにペイントされているのが常であった。フランス車はブルー、イタリア車はレッド、イギリス車はグリーン、そしてドイツ車は白という具合に。

白いマシンが「シルバー・アロー」となったのは1934年のW25。総重量750kgというレギュレーションに合わせて重量を削減するため、チームはペイントを剥がすことで軽量化を図ったのだ。ボディワークの銀色がむき出しになり、銀色に輝くマシン、シルバー・アローが誕生した。

今回のドイツグランプリの特別仕様である白いフロントウィングとノーズには、メルセデス・ベンツ、ペトロナス、トミー ヒルフィガー、ピレリのクラシックなロゴも見ることができる。さらに先日他界したモータースポーツ界のレジェンドであるニキ・ラウダへの追悼の意も込め、彼のサインも添えられている。


また、今回のグランプリではチームのガレージもクラシカルな雰囲気が再現されている。壁面にはレトロなポスターが貼られ、メカニックは白いツナギにハンチング帽、エンジニアやチーム上層部の面々もスーツにネクタイ、サスペンダーといった装いで、母国での記念すべきグランプリをチーム全体で祝っている。


