写真はイメージです(以下同じ)
 タピオカミルクティー好きの気持ちを萎えさせる、衝撃ニュースが中国から飛び込んできました。

 腹痛を訴え病院に運ばれた14歳の少女の腹部をCTスキャンすると、100個以上の丸い粒状の影が見つかり、その正体がなんと消化される前のタピオカだったというのです。

◆噛まずに飲み込むと危険!便秘だけでなく窒息の恐れも

 タピオカミルクティーは日本だけでなく、アメリカやイギリスでも「バブル(Bubble)ティー」「パール(Pearl)ティー」という名称で大流行中。中国から入ってきたこのニュースは、欧米メディアでも大々的に報じられました。

『インサイダー Insider』によると、5月下旬に地元病院を訪れた少女の腹部をCTスキャンしたところ、その胃や腸から大量のタピオカが見つかったそう。腹部は5日間の便秘の影響で大きくふくれ上がっており、大腸の肛門に近い部分にまで丸い影がぎっしり詰まっていたといいます。

 診察した医師によれば、「もともとタピオカは消化しにくい食材」。特にドリンクに利用する際には、あの独特の食感を出すための増粘剤の他、防腐剤、食品添加物などが加えられることもあるため、大量に摂取した場合、消化器系の障害を引き起こす恐れがあるそうです。

 少女は「5日前にタピオカミルクティーを1杯飲んだだけ」と答えたそうですが、これだけの状態になるのに「たった1杯なんてありえない」というのが担当医師の見解のようでした。

 また、『マリー・クレール Marie Claire』は、タピオカをしっかり噛まずに飲み込むと便秘を引き起こす他、喉を詰まらせ窒息する可能性もあるとして読者に警告。「流行りのドリンクを飲むのを止めろとは言わないが、タピオカを噛まずに飲み込むことだけは避けよう」と書いています。

 ちなみに、診察後に強力な下剤を処方された少女はすでに退院しています。

◆「消化しにくい説」を否定、「飲んでも安全」と断言する米医師も

 このニュースを受け、多くの欧米メディアが「タピオカの飲み過ぎは便秘を引き起こすのか?」という記事を展開しました。

 その中でひときわ目立ったのが、アメリカの朝の情報番組『トゥデイ Today』の記事。というのも、取材に答えたアメリカ人救急医が「タピオカドリンク=便秘説」を否定していたからです。

「便秘はもっとかたい食品を食べたときに起こります。ミルクティーに使われているタピオカは調理されているため柔らかくなっており、通常の腸の動きで十分に消化されていくはずです」

 同医師は話題の少女の便秘に関しては「タピオカが原因のようだが」とした上で、「大げさに報じられているだけ。私はこのような症状、今まで聞いたことがありません」と、タピオカが消化に悪いとする意見をバッサリ切り捨てました。

 しかしその一方で、「ミルクティーにたっぷり含まれた糖分には注意が必要」とも。人間の体は糖分の多いドリンクを吸収できないとして、タピオカドリンクによる脱水症状への注意喚起を促しました。

 極端な味付けがお好みのアメリカ版タピオカドリンクに限ってのことかもしれませんが、確かに、筆者が飲んでみたものの中には、砂糖水でも飲んでいるように甘く感じるミルクティーが少なくありませんでした。
 あの経済誌『フォーブス Forbes』もその糖分の多さに注目。インスタ映えするトレンドドリンクを「カロリー爆弾」として紹介していていましたし……。

 便秘、窒息、脱水症状、そして高カロリーと、流行りのドリンクを飲む際にはとにもかくにも注意が必要なようです。

Sources:「Insider」「Marie Claire」「Today」「Forbes」

<文/橘エコ>

【橘エコ】
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。