日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/index.html?ctg=%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E6%8E%88%E6%A5%AD」。11月6日(火)の授業講師には、エスカレーターの専門サイト「東京エスカレーター」を運営する田村美葉さんが登場。国内・海外の珍しいエスカレータースポットを紹介してくれました。

「上海新世界大丸百貨」のスパイラルエスカレーター



世界中の“素敵な”エスカレーターを求めて、旅を続けている田村美葉さん。エスカレーターとの出会いと魅力を語った前回 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/HNKJZPqqUI.htmlに続いて、未来授業2時間目は、「人生いろいろ、エスカレーターもいろいろ」をテーマに、国内外でおすすめのエスカレーターを紹介しました。

田村さんが海外で一番おすすめするエスカレータースポットは、上海の「上海新世界大丸百貨」(シャンハイ ニューワールド ダイマル)です。ここは、田村さんが感銘を受けた、横浜のランドマークプラザと同じ、「スパイラルエスカレーター」が設置されています。しかも「ここは7階まであるデパートで、真ん中が超巨大な吹き抜けになっているんです。1階から7階までスパイラルエスカレーターが両側についているので、全部で12台もあります」と田村さん。その壮観さを、「ちょっと意味が分からない空間になっていて、おすすめですね」と語ります。

もう1つ、田村さんがおすすめするのが、「ロイズ・オブ・ロンドン」と呼ばれる、ロンドンの保険市場の建物です。「これは、私が“エスカレーター好き建築家”と呼んでいるリチャード・ロジャースさんの代表的な建物。パリのポンピドゥー・センターもそうですが、構造を剥き出しにする建築家で、エレベーターやダクトをなるべく見せる。エスカレーターが吹き抜けの空間に積み重なっているような見え方をしているのが面白い」と、その魅力を語ります。「ロイズ・オブ・ロンドン」は、田村さん曰く「エスカレーターの総本山」。年に1度だけ一般向けの見学会があるそうです。

「ロイズ・オブ・ロンドン」



そして国内では、「大阪と名古屋をおすすめしたい」と田村さん。エスカレーターは西に行けばいくほど派手になるらしく、特に大阪は、「派手で面白くてカッコいいエスカレーター」が集結しているそうです。中でも一番カッコいいのは、「梅田スカイビル」とのこと。最上部の展望台に行くには、1度エレベーターを降り、エスカレーターに乗り換えて行くそうですが、「けっこう長く、トンネル型になっていて、めちゃくちゃ景色がいいところがお気に入りポイント」と言います。

「梅田スカイビル」のエスカレーター



そして名古屋は、田村さんが「時空が歪んでいる(笑)」と称するほど、レトロなエレベーターが集結している街。「特にすごいのが、名鉄百貨店のレストラン街に向かうエスカレーター。手すりが、普通はコの字になって戻っていきますが、ここは垂直に落ちてそのまま吸い込まれていく形」と田村さんは解説します。この形のエスカレーターは日本にわずか3基しか現存せず、名古屋ではそのうちの2基が現役で動いているのだとか。「私が、これをいろんなところで言いまくっているせいで、エスカレーターを見に来る人がけっこういるらしい(笑)」と話していました。

「名鉄百貨店」レストラン街に向かうエスカレーター



さらに名古屋では、栄周辺のデパートもおすすめです。昔ながらの「手すりの下に照明が入っていて、全面が光る」という「全照明型」のエスカレーターがたくさん残っているのだとか。「前はどのメーカーも作っていたんですが、最近はまったく作らなくなりました。名古屋は、珍しいもの好きの人におすすめです」と田村さんは語りました。

次回記事では、「普段しないことは、しない。」をテーマに、旅が苦手だった田村さんが、エスカレーター旅を楽しめるようになった理由を語った、未来授業3時間目の模様をお届けします。お楽しみに!

<番組概要>
番組名:未来授業
放送日時:毎週月〜木曜19:52〜20:00
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/podcasts/future/