【戸塚啓コラム】間もなく始まるJリーグ。魅力的なアピールをできているか
申し訳ないのだが、「地味だな」と感じてしまった。
Jリーグの新シーズン開幕を告げる『キックオフカンファレンス』が、2月13日に行なわれた。J1、J2、J3のクラブから、監督と選手1名が出席した。
カンファレンスの第一部『Jリーグプレゼンテーション』では、J1の18クラブの選手が登壇した。新しいユニフォームに身を包んだ選手たちを、スポットライトが眩しく照らし出す。観ているだけで胸が高鳴ってくる。
各クラブのファン・サポーターや、Jリーグに日常的に触れている方なら、それぞれのキャスティングには納得できたに違いない。今シーズンの活躍が期待できる選手が登場しているな、と考えることもできただろう。
その一方で、『キックオフカンファレンス』の意義を考えると、サッカーを日常的に取り上げていないメディアを通して、Jリーグを広くアピールできる機会でもある。そこでは、誰にとっても分かりやすい選手が目を引く。
各クラブを代表する選手は、開幕カードごとに2名ずつ登壇した。ステージ中央で握手をするのだが、この瞬間のカメラマンの反応は分かりやすい。
シャッター音が会場に響いたのは、大久保嘉人と鈴木優磨の2ショットだった。昨季王者の鹿島アントラーズの新進気鋭と、FC東京へ新天地を求めた元日本代表ストライカーの組み合わせは、興味をそそられるものだったからだ。
それ以外はどうだったか。昨季MVPの中村憲剛を撮影するシャッター音は大きかったが、2ショット写真の撮影は全体的にかなり控えめだった。つまりは、魅力的な組み合わせが少なかったということである。
たとえば、セレッソ大阪とジュビロ磐田のカードで、清武弘嗣と中村俊輔が握手をしたら──リーガ・エスパニョーラから古巣へ帰還した現役の日本代表と、長く日本代表の背番号10を背負ったレフティーの2ショットは、全国ネットのスポーツニュースでも取り上げられる情報だ。
選手の人選にあたって、クラブごとに事情を抱えていることは理解している。今年はこのプレーヤーを推したいという意味を込めた人選も、あったのかもしれない。あるいは、Jリーグ全体で、ポジションや年齢のバランスを調整したのかもしれない(J1については、GKがひとりも出席していなかったが)。
いずれにせよ、Jリーグの魅力を発信する機会が『キックオフカンファレンス』である。「クラブの事情」という内向きな理由を飲み込み、その結果としてメディアで取り上げられるチャンスを逃したとしたら、とても、とても、もったいないことだと思うのである。Jリーグがどんなに素晴らしいことをしているとしても、それが多くの人に伝わらなければ、Jリーグの価値を認知してもらえないからだ。
Jリーグの新シーズン開幕を告げる『キックオフカンファレンス』が、2月13日に行なわれた。J1、J2、J3のクラブから、監督と選手1名が出席した。
カンファレンスの第一部『Jリーグプレゼンテーション』では、J1の18クラブの選手が登壇した。新しいユニフォームに身を包んだ選手たちを、スポットライトが眩しく照らし出す。観ているだけで胸が高鳴ってくる。
各クラブのファン・サポーターや、Jリーグに日常的に触れている方なら、それぞれのキャスティングには納得できたに違いない。今シーズンの活躍が期待できる選手が登場しているな、と考えることもできただろう。
各クラブを代表する選手は、開幕カードごとに2名ずつ登壇した。ステージ中央で握手をするのだが、この瞬間のカメラマンの反応は分かりやすい。
シャッター音が会場に響いたのは、大久保嘉人と鈴木優磨の2ショットだった。昨季王者の鹿島アントラーズの新進気鋭と、FC東京へ新天地を求めた元日本代表ストライカーの組み合わせは、興味をそそられるものだったからだ。
それ以外はどうだったか。昨季MVPの中村憲剛を撮影するシャッター音は大きかったが、2ショット写真の撮影は全体的にかなり控えめだった。つまりは、魅力的な組み合わせが少なかったということである。
たとえば、セレッソ大阪とジュビロ磐田のカードで、清武弘嗣と中村俊輔が握手をしたら──リーガ・エスパニョーラから古巣へ帰還した現役の日本代表と、長く日本代表の背番号10を背負ったレフティーの2ショットは、全国ネットのスポーツニュースでも取り上げられる情報だ。
選手の人選にあたって、クラブごとに事情を抱えていることは理解している。今年はこのプレーヤーを推したいという意味を込めた人選も、あったのかもしれない。あるいは、Jリーグ全体で、ポジションや年齢のバランスを調整したのかもしれない(J1については、GKがひとりも出席していなかったが)。
いずれにせよ、Jリーグの魅力を発信する機会が『キックオフカンファレンス』である。「クラブの事情」という内向きな理由を飲み込み、その結果としてメディアで取り上げられるチャンスを逃したとしたら、とても、とても、もったいないことだと思うのである。Jリーグがどんなに素晴らしいことをしているとしても、それが多くの人に伝わらなければ、Jリーグの価値を認知してもらえないからだ。

1968年生まれ。'91年から'98年まで『サッカーダイジェスト』編集部に所属。'98年秋よりフリーに。2000年3月より、日本代表の国際Aマッチを連続して取材している