学生の窓口編集部

写真拡大

2月26日放送、「みんなのニュース」(フジテレビ)では、カゴメのトマトジュース。カゴメのトマトジュースは、1933年の発売以来、80年以上売れているロングセラー商品。このところ健康をアピールしており、その仕掛けで売上が急増。カゴメは今月2日から機能性表示食品制度に基づいてパッケージに商品の説明を乗せて出荷した。そうすると出荷量は3倍に。機能性表示食品では、科学的根拠をしっかりと示した上で消費者庁に受理されると、国の審査がなくとも健康への効用を表示することができるのだ。この機能性表示食品の制度は、生鮮食品のジャンルにまで広がろうとしている。機能性表示食品とは、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品とは異なる新しい食品の表示制度。これまではどのような効用があるかなどの機能性を表示するには国が個別に許可したトクホと、国の規格に合格した栄養機能食品に限られていた。そこで機能性をわかりやすく表示して、消費者に正しい情報を得た上で選択してもらおうと、平成27年の4月から導入された。

機能としては「おなかの調子を整えます」や「脂肪の吸収をおだやかにします」などの特定の保健上の目的が期待できる場合に表示できる。安全性の確保を前提として、科学的根拠に基づいて、事業者の責任において表示しなくてはならない。消費者が誤認することなく選択できるよう、適正な表示を行うなどの情報提供が必要だ。

疾病に罹患していない人を対象にしており、一部を除いた生鮮食品が対象。また安全性や機能性は、事前に事業者より消費者庁へ届け出なくてはならない。トクホと異なる点は、国が安全性と機能性の審査を行っていない。届け出られた情報は、消費者庁のウェブサイトで公開される。

機能性は、製品を用いた臨床試験や成分に関する文献調査などで、どのような人が、どのように摂取すると、どのような機能性があるのかを、明らかにする必要がある。パッケージには事業者の連絡先電話番号が必ず表示され、消費者や医療者からの連絡を受け取るための体制も整えられている。これでカゴメのトマトジュースの売上が3倍になったのだ。ただし、たくさん摂取すればより多くの効果が期待できるものではない。逆に、過剰な摂取は健康に害を及ぼす場合もあるので注意が必要だ。